2022年05月19日

最近の写真(4月25日〜5月6日)

4月半ばからゴールデンウィークごろまでの事。
気が向いた時に出かけても、毎回カメラを持って出かけていた。
シャッターチャンスが無いようでもSDカードを抜いてチェックすると結構画像が溜まっていた。
今回も12日分を一挙公開しますが、写真の並びは日にち順ではありません。

いつもの水鳥たちはほとんど帰ってしまい、オオバン6羽、ハシビロガモ3羽だけになった。

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ハシビロガモ オス
ハシビロガモがこんな時期まで居残るのは珍しい。
オスだけなので、ペアリングに失敗したようでちょっと寂し気だ。
このままだと、オオバン同様この水域や近所の池を行き来して夏を過ごすかもしれない。

一方、カワセミは川のにごりを嫌ったのか、全く現れなくなった。
記録をさかのぼると、3月4日が最後だった。
都市部の河川は護岸のためコンクリートで固められていて、カワセミが営巣する土の土手のある場所がほとんどなく、生息域が限られる。
最近は工事個所が変わり水色も元のようになったが、一向に現れる気配がない。
それでも戻ってくるのではないかと機会があるたびに川を覗いている。

新型コロナで遠出を自粛していたが、しびれを切らして少し遠くまで足を運んだ。

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ニリンソウ
日陰の小さな流れの縁に、ひっそりと咲いていた。
久しぶりに見たので感激した。

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ジュウニヒトエ
ニリンソウを見た帰り道で、日当たりの良い土手に沢山さいていた。
こちらも久しぶりだ。

こちらは別の場所で

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ホウチャクソウ
花の形が似た野草は他にもあるが、本種は先端に二つだけ花をつける。

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左 キンラン 右 ギンラン 絶滅危惧種U類
最近、フォトショップで写真を並べて表示する技を学んだので使ってみました。

両種の存在を知ったのは東京湾野鳥公園だったが、その時は開花時期を過ぎていた。
埋め立てから40年以上経って人工環境から自然環境へと定着し、落葉樹の根につく菌根菌が繁殖できる環境が整い、その根菌と共生して育つことを知った。
何時かは花が見たいと思っていたがなかなか機会に恵まれず、横浜市青葉区の里山で初めて見ることができたが、2、3日後に持ち去られたと地元の方から聞いた。
家に持ち帰っても菌との共生ができないので枯れてしまう。
ここには何本もあって嬉しかった。

そろそろトンボ達が活動するころだろうと池のある公園へ出かけた。
公園へ行く途中や池のふちでトンボ以外でもシャッターチャンスに恵まれた。

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ナミテントウの色と斑紋違い
見かけがこれだけ違うと同じ種類だと思えない。

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ナナホシテントウ
これはついで。
極く普通種で昔はテントウムシと言えばこれだったが、最近は少なくなった気がする。

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イタドリツツハムシ 左 オス 右 メス

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コフキゾウムシの交尾

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ヨツボシトンボ 絶滅危惧種U類
池の規模からして、こんなと所で見られるのは珍しい。

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ホソミイトトンボ 左 メス 右 オス

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ホソミイトトンボの交尾
日本で越冬するトンボは3種類いるが、そのうちの1種類。
分布の中心が西日本にあり、3種のなかで一番寒さに弱く、この辺は分布の東端になると思われる。

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ヒメウラナミジャノメの交尾
最近目新しいチョウに会えなかったので、こんなシーンが撮れて良かった。

春季一化性のウスバシロチョウやツマキチョウの時期は過ぎ、ギンイチモンジのシーズンも過ぎようしている。
特にギンイチモンジは2019年の19号台風で食草のススキが水没してから姿を消したままだ。
毎年この時期になると復活を信じて探すのだが、今年もダメかー。
半月ほどすればゼフのシーズンになるので、それに期待しよう。

散歩程度の圏内ではなかなかシャッターチャンスに恵まれないが、少し足を伸ばすとまだまだ新しい出会いがあるという事を実感した。
マスクが取れて、自由に歩き回れる日が待ち遠しい。



posted by massy at 18:49| 雑記

2022年04月15日

ちょっと間が空きました。

4月に入って半月経ってしまった。
体調と天候に相談で出かけていたが、まとまった成果が無かったのでチョコチョコ撮った写真を大放出します。

この時期だからサクラの写真を掲載しておこう。

坂道のサクラ並木.jpg
坂道のサクラ並木
3月31日撮影、ここのサクラ吹雪を撮りたくて後日出かけたが、上手く撮れなかった。

いつもの所へ水鳥の様子を見にいった。
手元のメモによると最盛期には300羽近くいたが、この日確認できたのはオオバン40羽、コガモ30羽、ハシビロガモ6羽まで減ってしまった。
一時見なかったハシビロガモが戻って来て、きれいな繁殖羽になっていた。

ハシビロガモ ♂ 繁殖羽.jpg
繁殖羽のオス
胸が白いので遠くからでも目立つ。

参考までに、12月23日に撮影した繁殖羽になる前のサブエクリスプ期のオス。

ハシビロガモ ♂ サブ・エクリプス.jpg
サブエクリスプ期のオス
ハシビロガモはエクリプス期→サブエクリプス期→繁殖羽と換羽する。

いずれにしても、今月中には川面が静かになるだろう。

川からの帰り道、きれいな鳴き声が聞こえたので見上げるとイソヒヨドリがビルの手すりに止まっていた。

イソヒヨドリ ♂.jpg
イソヒヨドリ オス
1週間ほど前から薄明の時間に鳴き声が聞こえて、いつものように近くに来ているなとベッドの中で思っていた。
ペアになってメスが近くにいるかと探したが、残念ながらオスだけだった。

一方、水路の方はこの1ヶ月以上工事で濁りっぱなしで、カワセミの姿が全く見えなくなった。
今頃はペアのカワセミが頻繁に飛び交い、写真を撮るのには絶好の時期なのだが。

濁り.jpg
水路の濁り
日曜日は工事が休みなのできれいなのだが、この濁りようではカワセミも餌が取れない。
濁りに含まれる細かい砂が底石の間に堆積すると魚の餌となる川虫が住めなくなるので、魚の居ない川へカワセミが戻ってくるか心配だ。

カワセミ目線で水面を見てみようと、河原に降り立ってみた。
この濁りでサギ類やカモ類が移動してしまった理由に納得する。
河原に咲いている菜の花や花ダイコンをしばらく観察していると、菜の花にナガメがいて葉陰から現れた。

ナガメ 交尾.jpg
交尾するナガメ
ナノハナに付くカメムシだからナガメ、これはカメムシ大好きジジィを大いに喜ばせた。

次の日、新芽の出だした雑木林へ出かけた。
そろそろアレの花が咲くころだ。

タマノカンアオイ 花.jpg
タマノカンアオイの花(フラッシュ使用)
10数株あるうち、4株花をつけていた。
茎の根元に咲くので落ち葉や枯れ枝をどけて撮影し、元へもどしておいた。
受粉や種子拡散のメカニズムが解明されておらず、謎の多い植物だ。
昔から種子だけの拡散は年10cm程度といわれ、雨などの土の流下による株の移動は50〜100cmという研究もあるようだが、いずれにしても他の植物に比べると遅い。
ギフチョウの食餌植物なので、沢山増えれば昔のようにギフの飛び交う日が来るかもしれない。

同じ林の林縁で見つけた。

ムラサキケマン.jpg
ムラサキケマン
こちらはウスバシロチョウの食餌植物だ。
関東地方ではウスバシロが増加傾向にあるので、この辺りで発生することを期待してしまう。

別の日に、バスで少し遠出してみた。
池の端にある木に、キラキラと太陽の光を反射しながら飛ぶチョウがいた。

ウラギンシジミ ♀.jpg
ウラギンシジミ メス
鱗粉が剥げ、翅も傷んでいるので、越冬明けの個体と思われる。
食餌植物はフジやクズなどマメ科植物なのだが、この木に執着して離れようとせず、やっと止まったところを下から撮影した。

半月近くあちこち歩き回っていたら、まあまあの成果があった。
近くでもこれだけ撮れたのだから、もう少し行動範囲が広がればもっと成果が望めると思うのだが、いずれにしてもコロナが恨めしい。



posted by massy at 23:03| 雑記

2022年03月28日

コメント欄を閉めます。

新型コロナの1次緊急事態宣言が発令されたころ、得体の知れない病を恐れ外出を控えていた。
当然ブログのネタがないので、休止することにした。

1年半の休止を経て、昨年11月に再開した。

今年に入って何回か掲載の操作をしたころ、コメント欄の数字が異常に大きいことに気づいた。
コメント数 6000と表示されている。
コメント欄を開いてみると、文字化けした漢字やアルファベット、記号がずらりと並んでいる。
毎日30〜50件ぐらい投稿されていて、内容は文字化けしているのでさっぱり判らない。

対策として、手動でコメントを削除した。
一度に6000件を削除できないので、半分ほど削除するとまた件数が増えるといういたちごっこのようになった。
ブログのコントロールパネルを調べて、全件削除し終わった後コメント入力時の認証コードを設定することにし、事実上コメント欄を閉めることとなりました。

今まで善意の投稿をしてくださった方々には誠に申し訳ありません。
限られた方には認証コードを公開しますので、お問い合わせください。
よろしくお願いいたします。


posted by massy at 01:21| 雑記

2022年03月12日

やっと春がやってきた

ここのところ川の方と水路の方と交互に出かけている。
川の方は水鳥たちがいるのでそれなりに楽しい。
だが、水路の方は上流の工事で濁りが入り、カワセミが姿を見せなくなって被写体が無いのだが、大幅に遅れているチョウの発生を今か今かと期待して出かけていた。
昨年、一昨年と2月には何らかのチョウの写真を撮っている。
今年は寒かったことが大幅に遅れた原因だと思われるが、いつの間にか3月になって5日の啓蟄も過ぎてしまった。
9日になって待望のチョウに出会えて、やっと春がやってきたという気分だ。

モンキ  オス.jpg
モンキチョウ オス
羽化したてでピンク色がきれいな個体。

斜め オス.jpg
体を斜めにして止まるオス
少し冷たい風が吹いていたので、体を斜めにして太陽光を浴びる様子が見られた。
気温の低い時期にチョウが見せる行動だ。

♂ 吸密.jpg
タンポポで吸密するオス。

交尾 2.jpg
交尾するペア。

ちょっかい.jpg
交尾するペアにちょっかいを出すオス。

産卵.jpg
ちょっと見えにくいが尾端を曲げて、産卵行動をするメス。
卵の確認はできなかった。

9、10日は10数頭いたが、日ごとに個体数を増やすので、水路沿いの土手もにぎやかになるだろう。
モンキがいるならあいつもと思っていたら、1頭だけ現れた。

ヒメアカタテハ 1.jpg
ヒメアカタテハ
こちらは11日の写真で前出と同じタンポポ。

何日か暖かい日が続きそうだから水路の方もにぎやかになるだろうが、気温の上昇とともに花粉症が心配になる。



posted by massy at 22:52|

2022年03月10日

いろいろな鳥たち

川べりに水鳥の様子を一日おきに見に行くと、常連の水鳥の他にいろいろな鳥たちに出会う。
出戻り組

キンクロハジロ.jpg
キンクロハジロ

ハシビロガモ.jpg
ハシビロガモ

しばらくここに逗留したあと、どこかへ行っていたものが1ヶ月ほどして戻ってきた。
気まぐれ者だから、また姿を消すだろう。

地味な色の渡り鳥たちに混じって白い鳥がいた。
ここでは初めて見る鳥だったが良く目立つ。

カモメ 2.jpg
カモメ
海のイメージが強い鳥だ。
ここは河口から数十キロ以上あるので、こんなところまで良く飛んできたものだ。

トビとカラスのモビングを目で追っていたら、視界の隅を水面に向かってまっすぐ突っ込む鳥がいた。
慌ててカメラを向けたが、すでに飛び上がるところだった。
何か掴んでいないかと思ったが獲物は無かったようだ。

ミサゴ.jpg
ミサゴ
カモメ同様、ここでは初めて見た。
上空を未練がましく数回旋回したあと、下流方面へ飛び去った。

ここには中州があって、水鳥たちがまったりしていた。
と、突然バタバタっと鳥たちが飛びたち、水面に飛び込んだ。
何事が起きたのかと思ったら、かなり上空を猛禽類と思われる鳥が飛んでいた。
20年前の「バーダー」の飛んでるタカを見分けようや文一総合出版のワシタカ類飛翔ハンドブックを見て、翼の形からノスリのようだが断定するには自信がない。

以前には、一直線に降りてきた鳥がセグロセキレイを襲い、飛び去る後ろを仲間のセグロが激しく鳴きながら追いかけるシーンを目撃したこともあるし、木の陰でカメラを構えていたら、セグロを高速で追尾して私のすぐ脇1メートルぐらいのところを目がけて飛んできて、セグロは私のそばで反転してススキの中に逃げ込んで難を逃れたが、急ブレーキの利かなかった追手はそのまま低空飛行で土手を越えて、住宅街の方へ飛び去った。
今にして思えばこれもノスリの仕業だったかもしれないが、一瞬の出来事で写真も撮れなかったし、形や模様も良く覚えていないので判断はむずかしい。

下流にはオオタカが来るところがあって、そこではいつも三脚にカメラを付けて狙っている人達がいる。
一時、チョウゲンボウが出現するという話をきいたが、自分では確認できていない。

この川べりはそんなに広い場所ではではないが、連続的に観察していると上空から水面まで、いろいろな鳥たちに会えたり珍しいシーンに遭遇したりする。



posted by massy at 23:22|