2022年09月27日

9月

次々と台風がやって来てその被害状況に心を痛め、新型コロナの感染者数が少しづつ減ってホッとしているうちに9月も残すところ僅かとなった。
月に1回以上の更新を課している身には時間の過ぎるのが早い。
9月1日からの画像を抜いたら、自然カフェにふさわしい画像が少なくてガッカリした。
新しく買ったノートパソコンの設定をしたり、いろいろな野暮用に追われて何かと手を取られたり、年のせいだと思うが同時進行で事を運べなくなって一区切り付くのに時間がかったりして、思うようにフィールドへ出かけられなかった事が原因だ。
そのうえ不順な天候も災いしたと思う。
このへんのゴタゴタした話は別の日に譲ろう。

今年の夏は暑い日が多く、昆虫類は日差しを避けて余り表に出てこないような気がした。
私の好きなカメムシ類もあまり姿を見せず、高温に強いキマダラカメムシばかりが目についたが少し気温が下がってやっと会えた。

ホソヘリカメムシ.jpg
ホソヘリカメムシ
後脚がとれて、ちょっとかわいそうな姿だ。

シオカラトンボ メス.jpg
シオカラトンボ メス
出掛けた証拠に撮っておこうとカメラを向けた。
超普通種だからここに載せるつもりは無かったけれど、翅脈がきれいに撮れていたので掲載ОK。
写真をクリックすると、よりきれいな写真が別ウィンドウで見られる。

キバナコスモス.jpg
キバナコスモス
これぞキバナコスモスでしょ。
8月の初めから群生して咲き続けているが、数輪この色の花が咲いていた。
オレンジ色が主流のなかで、何で黄花というのだろうと思っていたが、これを見てすっきりした。

カラカサタケ.jpg
カラカサタケ
今週の台風15号が過ぎるまで何日か雨続きだったから、湿った土手に生えてきたのだろう。
白いから遠くからでもよく目立つ。

カラカサタケ 2.jpg
別の場所のカラカサタケ
手前の大きいほうの傘は直径12センチぐらいある。
キノコは在所(住んでいる場所)の素性の知れたもの以外食べてはいけないという亡き母の話を思い出した。
食用になると思っても、ひと山越えたところに生えるキノコは絶対に採らなかったそうだ。

クズの花.jpg
クズの花
そろそろ咲くころだろうと探してみた。
この花が咲き出すとウラナミシジミが見られるのだが、今年は波状拡散の波がやって来なかったのか数頭しか確認できなかった。

ムクドリ.jpg
ムクドリの集団 フラッシュ使用
この写真に11羽写っている。
毎年、この時期の夕方になるとこのサクラの木を狙ってムクが集まる。
鳴き声のにぎやかさとフン害で大迷惑する。
コンデジのフラッシュは小さいので、至近距離でフラシュ撮影しても屁の河童だ。
今日は夕方ちかくまで上空をトビが旋回していたせいか、ムクの集団は現れなった。
これが鳥よけのヒントになるかも。

野暮用はやむおえないとして、ノートパソコンの設定も一段落し、涼しくなって出かけやすくなる。
新型コロナの新規感染者数も毎日下がり続けているので、以前のように少し遠くへ出かけたい。


posted by massy at 16:58| 雑記

2022年08月22日

8月も終わりに近い

8月もあと1週間ぐらいで終わる。
昔ならサルスベリの花が満開になり、夏休みの宿題を本気でやらなきゃと考え出す時期だ、
なんとか間に合わせた宿題帳は殴り書きのような字で提出し、3年続けて昆虫標本を持って行って辻褄を合わせた。
一番苦手なのは作文で、原稿用紙3枚の文章に苦戦し、母が語る文章をそのまま代筆したようなもので原稿用紙を埋めて提出したが、先生は親が手伝ったなと判っていたに違いない。
それが今ではブログで文章を書いているのだから分らないものだ。
今では月1回以上のブログの更新が宿題だ。
SDカードを抜いて写真データを調べたが、ここに掲載できるようなものは2件しかなかった。

キマダラカメムシ 2.jpg
キマダラカメムシ 交尾

キマダラカメムシ 1.jpg
キマダラカメムシ 同一個体
1ヶ月前ぐらいから良く見かけるようになり、これから秋にかけて数を増やすだろう。
今年は暑すぎて他のカメムシ類は少ないが、南方系のこれは元気いっぱいだ。

近くの公園へ毎日のように出かけ、セミを探したり先月から観察しているシラカシの木を見に行っていた。
今日もシラカシの木を見に行った。
アリャ!、あれだけ居たシロテンハナムグリが1頭もいない。
前夜は短時間だが猛烈な雨が数回降った。
足元には雨に叩かれて落ちたのであろうセミの抜け殻が幾つも落ちていた。
もともと樹液が沢山出ている訳ではなかったので、雨で洗われて樹液が薄まりこの木は魅力がないとどこかへ行ってしまったのだろうか。

未練がましく木の上を見上げていたら、

アブラゼミ 交尾.jpg
アブラゼミ 交尾
初めて撮ったので貴重な写真となった。

あとはツクツクボウシの鳴き声を一声だけ聞いた。
8月の収穫はこれまでで、宿題を果たしというにはちょっと心苦しい。

連日の猛暑で熱中症警戒アラートが出ていたり、新型コロナの感染者数が高止まりしているような状況では遠くへ出かけるのを自粛せざるを得ない。
身内、親戚、知人など身近な人が何人も感染したと聞くと、普通にしていても今度は自分が感染するのではないかと思うようになる。
そういう事でブログに上げる記事もこの程度でお茶を濁すことになった。
気遣いすることなく出かけられる日が早く来てほしい。


posted by massy at 18:13| その他の動物

2022年07月31日

7月の終わりに

今年の梅雨明けは6月27日で例年に比べて3週間も早かった。
しかしそれ以降、猛暑日があったり雨模様が続いたりと天候は不順であった。
最近は歳のせいか健康状態がその日の天気によって左右されるようになり、自然観察にも支障がでている。
そのうえ、新型コロナの感染者数が増加し、安心して出掛けられる状態ではなくなってきた。

外ではセミの鳴き声が聞こえて、季節は待ってくれない。
近場で短時間ならと近くの公園へ出かけた。
小さな水路の遊歩道沿いで、足元にひらひらと飛んできた。

ヒメアカタテハ メス.jpg
ヒメアカタテハ
発生から時間が経っていない夏型で、翅に痛みのない個体だ。

ヒメアカタテハ 産卵.jpg
産卵
飛び上がったと思ったらヨモギに止まって尾端を曲げ、産卵を始めた。
この辺は業者による草刈りのシーズンなので、生き残ってくれることを祈るばかりだ。

ほどなく公園に到着、セミがうるさい程鳴いている。
夏休みだから子供たちも三々五々遊んでいる。
その声を聞きながら、付近の木の様子を伺う。

抜け殻.jpg
セミの抜け殻 フラッシュ使用
土がついているのでニイニイゼミのようだ。

周りの地面にはいっぱい穴が開いている。

抜け穴.jpg
この写真だけで10個の穴があり、セミの幼虫のサイズに応じて小さい穴、大きい穴がある。
こんなに羽化しているのに抜け殻が見つからない。

止まっているセミが次々と見つかった。

ニイニイ.jpg
ニイニイゼミ

アブラゼミ.jpg
アブラゼミ

ミンミン.jpg
ミンミンゼミ

今の時期の定番のセミたちだ。
来月になったら違う種類のセミたちが出現するだろう。

セミを探して木々を回っていたら、樹液を出しているシラカシの木があり、甲虫類が何頭もたかっている。
カナブン類やコガネムシ類は同じ種類でも体色が違うことがあるのでややっこしい。

シロテンハナムグリ.jpg
シロテンハナムグリ 黒系と緑系がいてケンカしていた。

ハナムグリとスズメバチ.jpg
シロテンハナムグリとコガタスズメバチ
樹液のたくさん出ているところは人気がある。

カナブン 緑茶系.jpg
カナブン 緑色系
背中の真ん中にある三角形が尖っているのがカナブン類の特徴だ。
コガネムシ類は先端が丸まっているので見分けられる。

カナブン 茶系.jpg
カナブン 褐色系

甲虫類を観察していたら、サツキの間からニョッキリ頭を出しているエノキの幼木に飛んできた。

アカボシゴマダラ.jpg
アカボシゴマダラ
春先に赤斑のない白化型(既報)を見たが、これは最近発生した赤斑のある夏型だ。
葉陰を覗き込んだら尾端を曲げて産卵行動をしていたので、写真を撮ろうと動いたら飛ばれてしまった。
要注意外来生物に指定されているが、この辺はエノキが多いのでもっと数を増やすだろう。

短時間だが同じ公園に何度も通った。
いくら近場だといっても、気温が高ければ大汗をかく。
帰宅したらシャワーと水分補給が欠かせない。



posted by massy at 01:40| その他の動物

2022年07月05日

二つの公園をまわった

梅雨明けが早すぎる。
一気に猛暑日になり、体がついてゆかないので外出は自粛している。
今日掲載する写真はまだ梅雨明け前で、晴れ間を狙って二つの公園をハシゴしたときに撮ったものだ。

まず、大きい池のある公園へ行った。
池の面積は大きいのだけれど、トンボが好む水生植物の生えている所はほんの一部分なので、バス停から直行する。

すぐに発見!!

クロイトトンボ.jpg
ハスの葉に止まるクロイトトンボ

アオモンイトトンボ.jpg
アオモンイトトンボ

ショウジョウトンボ.jpg
ショウジョウトンボ

ほかにも、シオカラトンボ、コシアキトンボがいて、ヤンマの一種がテリ張りをして飛んでいた。
飛翔を狙って撮った写真はボツの山で、すぐあきらめた。

このまま帰るのは勿体ないので、ちょっと寄り道をした。
向こうのサクラの木からけたたましく鳴きながら、近くの地面に鳥が降り立った。

オナガ.jpg
オナガ
体の色からすると、まだ若鳥のようだ。
最近はなかなか見かけない鳥だ。

ここからバス停へ行くとき、足元からひらひらと何かが飛び立ち、近くの石柱に止まった。

ハグルマトモエ.jpg
ハグルマトモエ
ガはチョウの20〜30倍の種類があると言われ、同定がむずかしいので好んで撮る事はしないが、これだけ特徴のあるガならと撮って見た。
見ようによっては、「千と千尋の神隠し」に出てくる油屋の父役の顔に似ている。
帰って調べたら、一発で名前が判った。
夜行性とのことだが、何の拍子か昼間に飛んじゃったんだね。

小さい池のある公園へは、うろ覚えの記憶を頼りに、バス、電車を3本乗り継いでやっと到着。結構時間がかかった。

薄暗くジメッとした小道を下りてゆく。
途中、キツリフネソウが咲き始めていた。

キツリフネソウ.jpg
キツリフネソウ
ツリフネソウは夏の花だが、6月半ばで気の早い奴が開花したのだろう。

暗い小道を抜けると、明るい広場に出た。
この片隅に通称トンボ池という場所があるのだが、水質が悪そうでヤゴが育ちそうに無く、期待するとガッカリする。
なのでここはサッサと通過するつもりが、木道の傍らで、

シオヤアブの交尾.jpg
シオヤアブの交尾
左がオスと思われるが、交尾中はシオヤアブの特徴である白い毛を体内にしまっている。

再び林の中へ入り、小道を抜けて目指した池の傍らに着いた。
池を一周して丹念に観察するが、何の収穫もなかった。
長居は無用とサッサッと退散。

駐車場を抜けて表の太い道に出たが、右に行くか左に行くか迷った。
右へ行くとバス停までは遠いが、だらだらと下り坂なので脚さえ出せば着くだろうと思い右へ行く。
しばらく行った所の畑に、黄色い花が咲いている草を見つけた。
何かピンときたので近寄って見ると、アカスジカメムシがいた。

アカスジカメムシ.jpg
アカスジカメムシ
全部で4頭ついていた。
写真では大きく見えるが、体長7ミリ位で意外と小さい。

カメムシの写真を撮っていると、下の方にアゲハの幼虫がいた。

アゲハ幼虫.jpg
アゲハの幼虫
まだ保護色をしているが、次に脱皮したら青虫になるだろう。
黄色い花の植物はヘンルーダといって、ミカン科の植物とわかった。
アゲハの幼虫がいてもおかしくない訳だ。

ここで遊んでいたら、ポツポツと雨が降って来た。
頭の雨滴センサーは高感度なので、少しの雨でもすぐわかる。
内心ヤバイと思いながら歩き出したら、隣の民家の垣根にラミーカミキリがいた。

ラミーカミキリ.jpg
ラミーカミキリ
雨も気になったが、仕舞ったカメラを取り出した。
首のところに眼状の黒斑があるので、パンダカミキリの愛称をもつ。

ついでに、ナミテントウも。

ナミテントウ.jpg
ナミテントウ
ナミテントウはさまざまな模様のバリエイションがあるので、動き回るのを追いかけて撮った。
過去に何種類かのバリエイションを撮っているので、一度調べる必要がある。

雨は大したことなく済み、目指すバス停へ到着した。

一度に二つの公園を回ると、滞在時間より移動時間の方がかかって能率が悪い。
昔、車で移動していたころがなつかしい。


posted by massy at 17:38|

2022年06月22日

梅雨の晴れ間に

天気予報を見たら、薄曇りで降水確率10パーセントとなっていたので、急いで昼食を済ませ出かけた。
今日はミドリシジミを見るため、長年の宿題になっていた場所へ出かける。
バスと電車を2回乗り換えて、今まで一番の遠出となった。

気温が高いので汗をかかぬよう、ゆっくりと歩いてゆく。
ここへ初めて来たのは10数年まえで、そのとき水路沿いに5〜6本のハンノキがあるのを確認した。
あの頃はあちこちでハンノキ調査をしていた時期なのでここもマークしていた。
数年に一度は訪ねていたが、ミドリシジミの発生を確認できないままであった。
遠くにハンノキが見えるあたりから、周囲を見回しながらノロノロ歩きとなる。

ベニシジミ.jpg
ベニシジミ 
最初にみつけたのは、道端のシロツメクサで吸密する縁毛がきれいな個体。

ヤマサナエ.jpg
ヤマサナエ
道路を低空で飛んでいて、すぐ近くに止まってくれた。

ツバメシジミ.jpg
ツバメシジミ
何頭かチラチラ、チラチラ飛んでいた。

ヤマアカガエル.jpg
ヤマアカガエル
道を外れて田んぼを見ていたら、足元の草の上に鎮座ましましていた。

これらを撮ってから、1本目のハンノキを過ぎたあたりで、クワの葉陰に止まるミドリシジミをついに発見した。
ここで初めて確認できたので特別うれしい。

ミドリシジミ 1.jpg
ミドリシジミ

ミドリシジミ 2.jpg
しばらく見ていると翅すりを始めたが、ここまでしか見えない。
腹部も太いし多分メスだと思われるが、メスなら何型か気になる。

ミドリ クワの実.jpg
クワの実から吸汁しているように見える。
ここまで同一個体。

地元の方とかなりの時間見ていたが一向に開翅する気配がないので、先のほうへ探しにいった。
50メートルほど進んだところにあったヤナギの木にいた。

ミドリシジミ 3.jpg
これもミドリシジミのメスらしい。
高い所に止まっているので、開翅しても翅表を確認できない。

写真だけ撮って元の場所へ戻ったら、地元の方が別の個体を見つけて教えてくれた。

ミドリシジミ 4.jpg
ミドリシジミ オス
すぐ開翅しはじめて、きれいな翅表が見えた。

ミドリシジミ 5.jpg
両翅を撮りたいと少し高い所へ移動して狙った。
斜め上からだとこれが限界だ。

やっとミドリシジミの発生が確認できて、長年のつかえが降りた。
地元の方にお礼を言って帰路についたところでカタツムリを発見した。
普通種だけど梅雨の時期の風物詩だから載せておこう。

ミスジマイマイ.jpg
ミスジマイマイ

これからも天気予報と相談で出かけることになるだろう。



posted by massy at 22:05| 雑記