2023年03月01日

11年目に入りました


JR日光駅.jpg
JR日光駅

今日から11年目に入りました。
一時休載していたブログも1年半前ぐらい前から再開しているれど、新型コロナもあって思うように活動できていない。
今月の半ばから特定の場所以外マスクの着用は自主判断で良くなり、その後インフルエンザと同等の第5類への移行も控えている。
活動環境としては良くなりそうだが、厚生省の発表する感染者数には自宅療養者がカウントされていなかったり、死亡者の8割が高齢者だったりで、まだまだ気を許す訳にはいかない。

車の免許を返納し、車も手放したので、行動範囲がグッと狭まり、公共交通機関を利用して、半日程度動いてもなかなか良い成果が得られない。
それでも新しい出会いを目指し、最低月1回の更新を今期も頑張りたい。


posted by massy at 09:00| 雑記

2022年09月27日

9月

次々と台風がやって来てその被害状況に心を痛め、新型コロナの感染者数が少しづつ減ってホッとしているうちに9月も残すところ僅かとなった。
月に1回以上の更新を課している身には時間の過ぎるのが早い。
9月1日からの画像を抜いたら、自然カフェにふさわしい画像が少なくてガッカリした。
新しく買ったノートパソコンの設定をしたり、いろいろな野暮用に追われて何かと手を取られたり、年のせいだと思うが同時進行で事を運べなくなって一区切り付くのに時間がかったりして、思うようにフィールドへ出かけられなかった事が原因だ。
そのうえ不順な天候も災いしたと思う。
このへんのゴタゴタした話は別の日に譲ろう。

今年の夏は暑い日が多く、昆虫類は日差しを避けて余り表に出てこないような気がした。
私の好きなカメムシ類もあまり姿を見せず、高温に強いキマダラカメムシばかりが目についたが少し気温が下がってやっと会えた。

ホソヘリカメムシ.jpg
ホソヘリカメムシ
後脚がとれて、ちょっとかわいそうな姿だ。

シオカラトンボ メス.jpg
シオカラトンボ メス
出掛けた証拠に撮っておこうとカメラを向けた。
超普通種だからここに載せるつもりは無かったけれど、翅脈がきれいに撮れていたので掲載ОK。
写真をクリックすると、よりきれいな写真が別ウィンドウで見られる。

キバナコスモス.jpg
キバナコスモス
これぞキバナコスモスでしょ。
8月の初めから群生して咲き続けているが、数輪この色の花が咲いていた。
オレンジ色が主流のなかで、何で黄花というのだろうと思っていたが、これを見てすっきりした。

カラカサタケ.jpg
カラカサタケ
今週の台風15号が過ぎるまで何日か雨続きだったから、湿った土手に生えてきたのだろう。
白いから遠くからでもよく目立つ。

カラカサタケ 2.jpg
別の場所のカラカサタケ
手前の大きいほうの傘は直径12センチぐらいある。
キノコは在所(住んでいる場所)の素性の知れたもの以外食べてはいけないという亡き母の話を思い出した。
食用になると思っても、ひと山越えたところに生えるキノコは絶対に採らなかったそうだ。

クズの花.jpg
クズの花
そろそろ咲くころだろうと探してみた。
この花が咲き出すとウラナミシジミが見られるのだが、今年は波状拡散の波がやって来なかったのか数頭しか確認できなかった。

ムクドリ.jpg
ムクドリの集団 フラッシュ使用
この写真に11羽写っている。
毎年、この時期の夕方になるとこのサクラの木を狙ってムクが集まる。
鳴き声のにぎやかさとフン害で大迷惑する。
コンデジのフラッシュは小さいので、至近距離でフラシュ撮影しても屁の河童だ。
今日は夕方ちかくまで上空をトビが旋回していたせいか、ムクの集団は現れなった。
これが鳥よけのヒントになるかも。

野暮用はやむおえないとして、ノートパソコンの設定も一段落し、涼しくなって出かけやすくなる。
新型コロナの新規感染者数も毎日下がり続けているので、以前のように少し遠くへ出かけたい。


posted by massy at 16:58| 雑記

2022年06月22日

梅雨の晴れ間に

天気予報を見たら、薄曇りで降水確率10パーセントとなっていたので、急いで昼食を済ませ出かけた。
今日はミドリシジミを見るため、長年の宿題になっていた場所へ出かける。
バスと電車を2回乗り換えて、今まで一番の遠出となった。

気温が高いので汗をかかぬよう、ゆっくりと歩いてゆく。
ここへ初めて来たのは10数年まえで、そのとき水路沿いに5〜6本のハンノキがあるのを確認した。
あの頃はあちこちでハンノキ調査をしていた時期なのでここもマークしていた。
数年に一度は訪ねていたが、ミドリシジミの発生を確認できないままであった。
遠くにハンノキが見えるあたりから、周囲を見回しながらノロノロ歩きとなる。

ベニシジミ.jpg
ベニシジミ 
最初にみつけたのは、道端のシロツメクサで吸密する縁毛がきれいな個体。

ヤマサナエ.jpg
ヤマサナエ
道路を低空で飛んでいて、すぐ近くに止まってくれた。

ツバメシジミ.jpg
ツバメシジミ
何頭かチラチラ、チラチラ飛んでいた。

ヤマアカガエル.jpg
ヤマアカガエル
道を外れて田んぼを見ていたら、足元の草の上に鎮座ましましていた。

これらを撮ってから、1本目のハンノキを過ぎたあたりで、クワの葉陰に止まるミドリシジミをついに発見した。
ここで初めて確認できたので特別うれしい。

ミドリシジミ 1.jpg
ミドリシジミ

ミドリシジミ 2.jpg
しばらく見ていると翅すりを始めたが、ここまでしか見えない。
腹部も太いし多分メスだと思われるが、メスなら何型か気になる。

ミドリ クワの実.jpg
クワの実から吸汁しているように見える。
ここまで同一個体。

地元の方とかなりの時間見ていたが一向に開翅する気配がないので、先のほうへ探しにいった。
50メートルほど進んだところにあったヤナギの木にいた。

ミドリシジミ 3.jpg
これもミドリシジミのメスらしい。
高い所に止まっているので、開翅しても翅表を確認できない。

写真だけ撮って元の場所へ戻ったら、地元の方が別の個体を見つけて教えてくれた。

ミドリシジミ 4.jpg
ミドリシジミ オス
すぐ開翅しはじめて、きれいな翅表が見えた。

ミドリシジミ 5.jpg
両翅を撮りたいと少し高い所へ移動して狙った。
斜め上からだとこれが限界だ。

やっとミドリシジミの発生が確認できて、長年のつかえが降りた。
地元の方にお礼を言って帰路についたところでカタツムリを発見した。
普通種だけど梅雨の時期の風物詩だから載せておこう。

ミスジマイマイ.jpg
ミスジマイマイ

これからも天気予報と相談で出かけることになるだろう。



posted by massy at 22:05| 雑記

2022年06月14日

5月の末から6月13日まで

5月の末は好天に恵まれたので、連日出かけた。
ちょっと遠出するようになって、どこへ行こうか考えていたら地元の人が里山のハイキングコースを教えてくれたので、早速行ってみた。
ハイキングコースは小さな池のある公園から始まっている。
その池に寄ってみると

コシアキトンボ.jpg
コシアキトンボ
何頭ものコシアキトンボが縄張り争いをしていて全然止まらないので、やっと止まった所を狙ってシャッターを切った。
梅雨入り前だがこのトンボを見ると、夏が来るぞという気分になる。

池の周りに雑木林があって、そこを突っ切ろうとしたとき足元から飛び出してきた。

ジャノメチョウ.jpg
ジャノメチョウ
羽化したての綺麗な個体だ。

その先の草原にツヤツヤした特徴的な葉っぱを見つけた。

ムサシアブミ 葉.jpg
ムサシアブミ
この葉っぱを見た時はどういう種類の植物か判らなかった。

ムサシアブミ 実.jpg
ムサシアブミの実
この実を見て、マムシグサと同じテンナンショウ属の仲間だと判った。

ムサシアブミ 花.jpg
ムサシアブミの花 上の写真とは別の株
陽当たりの悪い場所の株にはまだ花が残っていた。

家に帰ってやっと名前が判った。
沿岸部に多いらしいがここは可成り内陸部なので、貴重な成育場所だと思われる。
私にとって、マムシグサ、アオマムシグサ、ミミガタテンナンショウ、ウラシマソウに続く5種類目のテンナンショウ属となった。

池を離れてハイキングコースへと向かうと、東屋のようなものがあり、中に薪が沢山積んであった。
こういう所はカミキリムシの仲間が好むので覗いて見た。
しばらく探していると、カミキリムシが飛んできて柱に止まった。

キイロトラカミキリ.jpg
キイロトラカミキリ

この写真を撮った後、薪の中からも次々とキイロトラカミキリが出てきた。

キイロトラカミキリ 交尾.jpg
キイロトラカミキリ 交尾
このカミキリムシは初撮りだ。

ここから道が長い急登になり、ふた汗かいて尾根へ出た。
尾根道は緩やかな上下を繰り返し、日陰の風は涼しい。
目の前を小さなチョウが横切ったので少し先へ進むと、葉の上チョコンと止まっていた。

ダイミョウセセリ.jpg
ダイミョウセセリ
ごく普通種だけれど、今年の初撮りなので載せておこう。

このコースを教えてくれた人が脇道が多いですよと言っていたので、分岐のような所で立ち止まって方向を確かめていた。
その時、視界の隅に白いチョウがフワフワ飛んできて茂みの中へ消えた。
覗き込むと大きなエノキがあってアカボシゴマダラが幹に産卵していた。

アカボシゴマダラ メス 白化型.jpg
産卵するアカボシゴマダラ メス 白化型
アカボシゴマダラはエノキの幼木に産卵することが多く、大きな木に産卵するのは初めて見た。
こんなところに産卵されたら、孵化した幼虫は枝先の柔らかい葉まで遠いのでいい迷惑だ。

分岐を区切りとし、今日のところはここまでと急坂を下ってバス停へ急いだ。

翌日、同じハイキングコースへ行った。
昨日の続きを歩くべく急坂を登って尾根道に出た。
歩き始めて間もなく、地上30センチ位のところにこいつが止まっていた。
あまりに低いところだったので見過ごすところだったが、虫目モードの目は確実に捉えた。。

ミズイロオナガシジミ.jpg
ミズイロオナガシジミ
今回2日もかけてこのハイキングコースを歩こうと思ったのは、これがいるのではないかと思ったからだ。
私の勘がバッチリ当たった瞬間で、嬉しくなって激写した。

歩き始めて早々に目的を果たしたような気分になって、気楽に尾根道をゆく。
雑木林のなかの道は遠望がきかず、ちょっと残念だ。
ゆっくり20分ほど歩いたら雑木林が切れて、ノアザミとハルジオンが咲く開けた原っぱへでた。

ノアザミに抱き着くようにしてお食事中のツチイナゴを見つけた。

ツチイナゴ.jpg
ツチイナゴ
バッタ類の中で、唯一の越冬種だ。
食餌は植物質のものを好むようだ。

ハルジョオンにはスジグロシロチョウが何頭も来ていた。

スジグロシロチョウ.jpg
スジグロシロチョウ メス
後翅の付け根の橙色がチャーミングだ。

この写真を撮った後オスが交尾を迫って絡んできた。
嫌がったメスは草の中へ逃げ込み、翅を開いて腹部を上に反らし、交尾拒否の行動をした。

スジグロシロチョウ 開翅.jpg
スジグロシロチョウ メス 開翅

この写真を撮った後しばらく原っぱを観察していたが、新しい被写体が現れなかったので、先の分岐まで行って帰途についた。
これで5月分は終わり。

6月に入ったら、CT検査や雑用に追われて出かけられず、もたもたしているうちに梅雨入りし、天気を気にしながらの毎日となった。
今日までは2日しか動けていないので、あまり成果はない。

降っているかいないか判らないぐらいの天気のなか、近くへ出かけた時

サトキマダラヒカゲ.jpg
サトキマダラヒカゲ
薄暗い天気に誘われて、薄暗い雑木林からこんな開けたところまで飛んできてしまったようだ。

13日は久しぶりに天気が良かったので近くの公園へ。

ホタルブクロ 22.06.13.jpg
ホタルブクロ 左から、赤紫色、薄紅色、白色の花。
アジサイと並んで6月の代表的な花だ。

この写真を撮っていたら近くの葉に飛来した。

ムラサキシジミ 22.06.13.jpg
ムラサキシジミ 左が翅裏、右が翅表
翅の傷み具合から越冬したものではなく、この春生まれたもののようだ。
小飛びして開翅したが、足元が悪く動けなかったので葉っぱかぶりとなった。

栗林があって様子を眺めていたら、すぐ目の前の草の上で二ホンカナヘビがのんびり日向ぼっこをしていた。

二ホンカナヘビ 22.06.13.jpg
二ホンカナヘビ
目が二つあるように見えるが口に近い方が目で、もう一つは耳で音を敏感にキャッチする。

しばらくは梅雨模様の日が続きそうだ。
雨の日は、撮りためた写真をDVDに焼いて整理しよう。


posted by massy at 17:21| 雑記

2022年06月02日

連休明けから28日まで

ここのところ遠出づいていて、少し遠方の川へ行って見た。
橋の脇から河川敷におり、上流方面に向かっていったら見事なクサフジの群落があった。
しばらく眺めていると、翅音も大きくクマバチがやって来た。

キムネクマバチ.jpg
キムネクマバチ
大きさは親指の第一関節より先ぐらい。
オスは毒針を持っておらず、メスは毒針があるけれど滅多に刺さないので安全だと判っているが、体の大きさと翅音の迫力に思わず避けてしまう。

アゲハチョウ.jpg
アゲハチョウ
クマバチと入れ替わりに登場。
アゲハ類はなかなか止まらず、吸密中も翅を動かしっぱなしなので写真撮影が難しい。
チャンスがあればシャッターを切ることにしている。

クサフジに絡まっているクズの葉の上に止まっていた。

ヒゲナガカワラトビケラ.jpg
ヒゲナガカワトビケラ
幼虫は石の裏に筒状の巣つくり、ウグイやオイカワ釣りの餌になる黒川虫(ザザムシとも言う)だ。
あまり活発に動かないので、羽化したばかりのようだ。

こちらは別の場所で、尾根筋を歩いていて見つけた。

クロハナムグリ.jpg
クロハナムグリ
独特の斑紋があるので簡単に同定できると思ったが、意外と手こずった。
発生数が少なく、見かけるのは珍しいと解説してあった。

フタリシズカ.jpg
フタリシズカ
日影の林床でひっそりとした佇まいで咲いていた。

クロヒカゲ.jpg
クロヒカゲ
鬱蒼とした竹林の脇を歩いていたら、何頭も飛び回っていた。
見上げる位置に止まったので、葉っぱかぶりになってしまった。

アカシジミ.jpg
アカシジミ
羽化したての個体が突き出した枝の奥にジッと止まっていた。
今年初めて見る平地性ゼフに少し興奮しながらシャッターを切った。
この日は3頭のアカシジミと出会った。

適度に手入れされた池のある公園で、

カルガモと9羽のヒナ.jpg
カルガモとヒナ達
池の縁でトンボを探していたら、少し離れたところの葦の間からゾロゾロと出てきた。
ヒナが9羽いて、母ガモも大変そう。
全部無事に育ってくれるといいですが……

ミスジチョウ.jpg
ミスジチョウ
モミジの樹上ばかり飛んでいて、やっと下に降りて来てくれた。
3枚撮っただけで飛び去ってしまったのだが、撮ったときはコミスジだと思っていた。
帰って確認したらミスジチョウだったので、もう少し粘ってシャッターチャンスを狙えばよかったと悔やんだが後の祭りだった。

テングチョウ ♀.jpg
テングチョウの産卵
このエノキには毎年産卵にやってくる。
ツヤツヤしていて元気のよさそうな葉っぱに産卵するが、ボロボロになった母蝶が産卵する様はなぜか胸にジンとくる。

このエノキのある場所の反対側に湿田があってアヤメが咲いていた。

ツマグロヒョウモン ♂.jpg
アヤメに来たツマグロヒョウモンのオス
羽化したての綺麗な個体だった。
もうすぐメスも現れるだろう。

晴れていても降水確率の高い日は、近くの水路沿いの遊歩道へ行く。

アオスジアゲハ.jpg
アオスジアゲハ
土手の向こう側から不意に現れて、ムラサキツメクサで吸密した。
吸密中も翅を動かすので、連写で一瞬翅の止まった画像を使った。

ホシハラビロヘリカメムシ.jpg
ホシハラビロヘリカメムシ
土手ののり面に生えているエノキの葉の上にいた。
ごく普通種だがこれから発生数が増えて、洗濯物に付いたり、部屋の中に入ってきたりする。

これが5月の連休明けから28日までの成果です。
行動範囲を広げるとそれなりに成果がある。
これからも新しい種類の虫や植物に出会いたい。


posted by massy at 22:56| 雑記