2013年10月16日

秋の外房

台風24号が去るのを待って外房へ行き、26号の来る前に帰京した。
海風の強い日が多くコンディションは良くなかったが、午前中は自然観察、午後はアジ釣りの研究で過ごした。

太平洋.jpg
オーシャンビュー 太平洋

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ここはサーファー天国だ。

風があって、日差しが強く、気温が高いので自然観察にはやや不向きだが、午前中は房総の自然を求めて、今日は西、明日は東とカーナビを頼りに走り回る。

途中、オッと思うような里山の風景があると、車を止めて分け入った。
山間部に入っても、風が邪魔をして撮りにくい。

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ノシメトンボ
イノシシ除けの電気柵に止まっていた。

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アケビ
昔食べた、ほのかな甘味が懐かしい。

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タムラソウ

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ミゾソバ

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ノハラアザミ

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紫色がきれいだったので、思わずパチリ。WANTEDのリスト入り確定。

やっと出会えた、お目当ての蝶。

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ウラナミ2.jpg
ウラナミシジミ 雄
谷戸の奥の10m四方ぐらいの場所に、次から次へと飛来する。彼らのお気に入りの場所のようだ。
羽化から時間が経っているので、翅は痛んでいる。
このチョウは房総半島が土着の北限で、年6回羽化する。
2〜4月に第1化が発生すると、ここから強い飛翔力を生かし、5、6波の弧状拡散をして600キロぐらい移動するという。

少し足をのばして、トンボ沼へ行ってみた。

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トンボ沼2.jpg
トンボ沼
休憩所の資料を見ると、ここでは約50種のトンボが確認されているようだ。
外へ出ると風が強く、飛んでいるトンボの数が少ない。
お目当てのホソミオツネントンボを探す。
しかし、風を避けるように止まっていたのはこれ。

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アオイトトンボ
眼の色がブルーで、きれいだ。

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ナツアカネ
眼から顔まで赤く、酔っ払いのようなトンボだ。

午後はアジ釣り研究会と称し、大原から鴨川の間にある港へ毎日でかけた。
私が会長で、家内が会員だが、ここでは会員の方がエライ。
仕掛けやコマセ作り、釣れた魚の針外しは会長がやる。

港に着いて漁師さんに様子を聞くと、「黒潮が蛇行しているので、アジが寄らねーだおー」と言われてしまった。
マズイ!と内心思うが、二人並んで研究会開始。

本命のアジは釣れなくても、今までの研究の成果で、退屈しない程度に何かしら釣れる。
アジ、メッキ、ウルメイワシ、小メジナ、イシダイ・シマダイの子、ウミタナゴ、トウゴロウイワシ、邪魔者のフグが釣れた。
アジとメッキ以外は大き目のものだけ持ち帰り、お刺身、塩焼き、煮つけで夕飯のおかずに美味しくいただき、供養とした。

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ある日の釣果
これにトウゴロウイワシとフグが加わるので七目釣りだ。

TVで、大型で非常に強い台風26号の接近を放送しているので、早めに支度して東京へ戻る。
圏央道の市原鶴舞ICが出来たので、わりあい楽に帰宅。
車から荷物を降ろしている時に雨が降り出したので、滑り込みセーフ。
終わり良ければ、全て良しだ。


posted by massy at 22:58| Comment(0) | ドライブ・旅

2013年09月03日

涼を求めて

一か月前の退院以来、まだ体調が戻らない。
どうも、この猛暑が災いしているようだ。

どこか涼しいところへ行きたいと、うわごとのように言っていたが、なかなかスケジュールの折り合いが付かない。

先週、私のスケジュールが空いたので、家内の予定を1日ずらして出かけることにした。

標高があって涼しく、源泉かけ流しの温泉で、料金の安い宿を探そうとした。
家内に言ったら、山梨県の旧芦安村にあるわよと言われ、そこに決定。
そこは南アルプスへの入り口で、北岳へ2度登ったとき通ったなつかしい場所だ。

今回は静養に徹するつもりだが、念のためカメラだけ持って行く。

中央道を西下して、2時間ちょいで到着。ここは近くていいわ。
標高800m弱、空気が軽く、窓から吹き込む風もかなり涼しい。

風景 (89)@宿から.jpg
宿の近くからの眺め。山梨の秘境という雰囲気が漂う。

早速、露天風呂へ入る。
時々アブが飛んでくるが、広い露天風呂を独り占めで気持ちが良い。

夕食が終わったら、急激な眠気に襲われ、3時間ほど爆睡。
目が覚めたところで、もそもそ起き出して内湯へ入る。
汗が引いたら、また爆睡。
涼しいから良く眠れること。

2日目
ゆっくり宿を出て、南アルプス街道を夜叉神トンネル方面へ走る。
昔はトンネルを抜けて、広河原から奈良田、西山温泉方面に行けたが、今は通行が規制されて山の神でストップ。

規制看板 (103)@規制看板.jpg
規制の看板。
見ると夜叉神トンネルの手前まで入れそうだが、ここでUターンする。
規制のかかる前に走っておけば良かったと、今更ながら悔やまれる。

林道を走っていると、時々チョウが横切る。
いちいち車を止めて追いかけたらくたびれてしまい、静養にならないので見送る。

食堂の駐車場で撮った唯一のチョウ。

チョウ (127)@ジャノメチョウ.jpg
ジャノメチョウ

山の神までが意外に近かったので、午後の時間が丸々余ってしまった。
宿のパンフレットに甘利山まで40分とあったのを思い出し、迷わず直行。

クネクネと山道を走り、途中サルの群れに出会いながら山頂下の駐車場へ着く。
周囲を見回すと、あちこちに花が咲いている。
ここなら何か期待できそうだ。アサギさんとかクジャクさんとか。

静養の2文字をうっちゃっておいて、そっとカメラを取り出す。

駐車場の案内板を見ていた家内が、甘利山の頂上まで行きたいという。
異議なーし、喜んで。

今までの憂さを晴らすように、出会ったモノを手当たり次第に撮った。

鳥 (155)@ホオジロ.jpg
ホオジロ 
遊歩道歩いていたら、前を横切ってマルバタケブキの茎に止まった。
花 (162)@ヤマハハコ.jpg
ヤマハハコ
あちこちに群落を作っている。
花 (78)@シシウド.jpg
シシウド
花 (19)@ヤマトリカブト.jpg
ヤマトリカブト
花 (59)@ツリガネニンジン.jpg
ツリガネニンジン
花 (49)@ワレモコウ.jpg
ワレモコウ
左側に小さな虫が飛び付こうとしている。
ワレモコウの研究で博士号をとった姪のことをフッと思い出した時、九州で元気でいるかしらと家内が言った。
トンボ (132)@アキアカネ.jpg
アキアカネ
トンボ (158)@ミヤマアカネ.jpg
ミヤマアカネ
チョウ (13)@ゴイシシジミ.jpg
ゴイシシジミ
白いスパッツを履いているようにみえる。
チョウ (82)@イチモンジセセリ.jpg
イチモンジセセリ
沢山見かけた。今の時期、集団移動する習性があるので、どこからか移動してきたのだろうか。
チョウ (152)@ギンボシヒョウモン.jpg
ギンボシヒョウモン
マルバタケブキに止まっていた。初見だが、見上げるようにしか撮れなかったのと後翅が傷んでいて残念。
チョウ (74)@クロヒカゲ.jpg
クロヒカゲ
虫 (137)@??.jpg
???
甲虫類かと思ったが、良く見るとカメムシの仲間か?
手持ちの図鑑、ネット、図書館でも調べたが、一週間経っても判らない。
ひょっとして新種発見か! 悪い冗談。

景色 (25)@甲府盆地.jpg
展望台から甲府盆地が見渡せた。
方角からして、大菩薩連山から三ツ峠方面が見えている筈だ。

風景 (37)@山頂.jpg
写真を撮りながら、30分ほどで到着。

風景 (38)@山頂から.jpg
来し方を振り返ると、レンゲツツジの群落と木道が見える。

山頂往復は散歩程度で、ちょうど良い。
残念ながら、秘かに期待したアサギさんとクジャクさんには出会えなかったが、サルに見送られて山を下る。

甘利山散歩から戻って、露天風呂へ入り、夕食のあと爆睡。
もう一度内湯へ浸かり、翌朝も朝食の前に内湯へ。
これだけ入ると、お肌スッベスベ。温泉は合格だ。
お食事はどうだったかって? この料金でそれを言っちゃあおしまいよ。

愛想の無さでは超一級のおやじに支払いを済ませ、暑い東京へ戻るぞと気合をいれて出発。
甲府市街の郷土料理屋でおいしい昼食を済ませ、午後の早い時間に帰宅した。

あれから1週間、少し元気になったようだ。温泉と涼しさと爆睡が効いたな。


posted by massy at 16:44| Comment(0) | ドライブ・旅

2013年06月24日

世界文化遺産

土曜日、息子の運転でドライブに出かけた。

先週半ばに、友人2人が私の体調を気づかって来てくれた。
話をしていたら少し元気になり、ブログのアップも出来るようになったし、息子とも出かけようという気持ちになった。
まこと、友人とはありがたいものと、感謝する。


夜、山梨と神奈川の県境付近でホタルを見る予定だが、それには未だ時間がある。
談合坂SAで地図を貰い、時間つぶしに忍野八海へ行った。

20年ぶり位の忍野八海はすっかり様変わりし、ほとんどが中国からの観光客だった。
おみやげ屋の店員さんが中国語で呼び込みをしている。

今日の朝のTVで、忍野八海を含めた「富士山」が世界文化遺産に登録されるといっていた。
その富士山は、7合目ぐらいから上に雲がかかって全容が見えない。
遺産登録を歓迎するような幟や横断幕のようなものも、何もない。

ぐるっと一周した戻り際に、おみやげ屋さんの店先のTVが遺産登録を報じていた。
三保の松原を含め富士山が、世界文化遺産に登録された歴史的瞬間に現地にいたことになる。

拍手や歓声が上がることは無かった。
店員さんに「世界遺産に登録されたね」と声をかけたが、「アーそうですか」と素っ気ない。
他所の登録された様子をTVで見ているので拍子抜けしたし、喜んでいるのは県知事だけかと思った。

盛り上がりに欠ける忍野村を後にし、中央道を東京方面へ戻る。
ホタルを見るのに丁度良い時間に到着。
満月が足元を照らしているが、ホタルの光を邪魔するほどではない。

暫くすると、あちこちでゲンジボタルが光り始めた。
目が慣れると、沢山見える。
2、3匹スーと光を引いて飛ぶのを見たことはあるが、こんなに沢山飛んでいるのを見たのは初めてだ。
何十匹ものホタルが明滅を繰り返すのを見て、ちょっと感動。
暗いところでカメラの設定をいじくり回したが、撮れずに残念。

保存会の人たちが、テントの下で夜店をやっている。
ラムネに綿菓子、焼きそばに焼き鳥、福島・宮城応援コーナーもあって、大忙しだ。
忍野村より余程盛り上がっている。

日本各地のホタルが衰退するなかで、ここのホタル遺産は登録OK。


posted by massy at 22:41| Comment(0) | ドライブ・旅

2013年03月13日

正丸峠を越える

秩父へセツブンソウを見にいった。

出発の前夜、マピオンでチェックする。秩父へ行くには、関越道 花園IC経由で行くのが普通だが、行きは三十数年ぶりに正丸峠を越えてみようと思った。
田無から小手指付近までは、さいたま緑の森 博物館へ行く道順と同じなので問題ない。
あとは、所沢入間BP,飯能狭山BPを直進すれば良い、片道90キロくらいだ。

先週ちょっと体調を崩したので、出発は起きたときの様子で決めようと思い、こういう時一緒に行く友人には声をかけずにいた。季節の変わり目の体調維持はなかなか厄介で、先の約束がむずかしい。
途中でダメだと思ったら、戻ってくればいい。

朝、目覚めたら大丈夫そうなので、7時前に家を出る。
早出したお蔭で所沢市内の渋滞にもあわず、1時間ぐらいで所沢入間BPへ入ることが出来た。
案内標識にも直進、秩父とでてきた。

周囲の景色が山里らしくなって、峠への登りが始まる。西武池袋線と絡みながら走るのは昔のままだが、私の記憶より道路の幅は広くなり、きついコーナーも少なくなったようだ。
そして正丸トンネルをくぐって、あっさりと横瀬町へ着いてしまった。

まだ運転免許を取って間がないころ、今日とは反対に、秩父から飯能へ正丸峠を越えたとき、トンネルは無く、舗装の悪い峠道であった。飯能方面への長い下り坂で、フットブレーキを使いすぎてベーパーロックをおこし、路肩へ車を寄せ、ブレーキが冷えるのを待った。ディスクブレーキを装着した今の車には無縁の話だが、ベーパーロックって、免許をとるとき自動車学校で今でも教えているのだろうか。
後年、関東甲信方面の林道を走りまわり、数多くの峠越えをし、ラリーにも手を伸ばす、そんな原点が正丸峠だったような気がする。

トンネルを抜けて、やや下るとここへ着く。
昔から道の駅の看板を見つけると、ついフラフラッと寄りたくなる、慢性で重症の「道の駅」病だ。

道の駅 果樹公園あしがくぼ@秩父.jpg
道の駅 果樹公園あしがくぼ

秩父市内を抜けて、小鹿野町方面へ走る途中、ここへも寄った。「道の駅」病の再発だ。

道の駅 あらかわ@秩父.jpg
道の駅 あらかわ
幹線道路からややはずれた所にあり、他の道の駅に比べると小ぶりだが、山里自然館が併設されていて、滞在時間が長くなってしまった。


帰路は近くの温泉で一休みしたあと、花園ICへ出た。
平日のせいか波久礼駅前の渋滞もなく、関越道も順調で、練馬ICまで快適なドライブとなった。
そして関越を走りながら、「秩父事件の女たち」をもう一度ひも解いてみようかと思ったのは、今日が充実した一日だったからだろうか。
posted by massy at 18:57| Comment(1) | ドライブ・旅