2020年01月21日

まぼろしの氷の花

夏に白い花が咲き、冬に氷の花を咲かすシモバシラという不思議な植物のことを知ったのはかれこれ10年ぐらい前だろうか。
だが、どこへ行けば見られるのか知らなかった。

5,6年前からワンゲルOB会の仲間が、高尾山で新年登山をするようになり、その山行記録の写真にシモバシラが写っていた。
良く調べたら、高尾山ビジターセンターのHPにも取り上げてあった。
それ以来、毎年行こう行こうと思いながら、今になってしまった。

10日ほど前、氷の花シモバシラを狙って高尾山へ行った。
氷が解けないよう、気温が低い日に始発のケーブルに乗って、初詣の人達に混じってもみじ台を目ざした。
高尾山は20年ぶりに来たので勝手がわからず、薬王院から奥ノ院を通る一番キツいコースを行く破目になった。
最近はフィールドへ出る事が少なかったので、山頂に着いた頃はかなり足にきていた。

山頂.jpg
高尾山山頂 599m

しばらく休憩して足が回復したので腰をあげ、そう遠くないであろうもみじ台をめざす。
目の前に階段道があらわれたので、登るのはカンべンしてよと立ち止まっていると巻き道の標識があった。
巻き道なら高低差が少ないだろうとそちらへ向かった。
しばらく進むと開けた四阿のある場所に出た。
その先で道が二手に分かれて標識がなく、北面の薄暗いスギ林の中の道を下って行った。
私の予備知識ではこういう雰囲気のところにあるはずと、スギの根元をチェックしながら下った。
かなり下ったがそれらしきモノは見当たらず、上りの体力のことを考えてUターンした。
元の四阿にもどったところからもう一手の尾根道を下ると、しばらく行ったところにロープが張ってあって通行止めになっていた。
迷ったら元へ戻ろうと、さきほどの巻き道を戻り、立ち止まった標識の所へ着いた。
標識をよく見て、さきほど回避した階段道を登ったらもみじ台へ着いた。
巻き道はもみじ台のピークを巻いていたのだ。

富士山.jpg
もみじ台から富士山を望む
あまり風景写真は撮らないほうだが記念に1枚。

もみじ台から北面の薄暗いスギ林の中へ、急な長い階段道の下りがあった。
いかにもシモバシラがありますという雰囲気だが、道に迷ったので余分なエネルギーを使ってしまい、帰りの体力のことを考えてここで終了とする。

氷の花シモバシラはこうしてまぼろしに終わった。
そして来年こそはと心に誓う。

帰りは次に来るときの為に、楽なコースを探しながらケーブルの駅へ向かった。
その道すがら、急斜面のかなり下の方にカンアオイのようなものを見つけた。
カメラでズームアップしても良く判らなかったが、昭和30年代までギフチョウがいたのだからあってもおかしくない。
なので、ここからカンアオイを探しながらケーブル駅まで行くことにした。
ケーブルの駅が近くなった辺りに、カンアオイが数株散在していた。
根元を分けてみると、花の咲きガラがついていた。

葉.jpg
カンアオイ
タマノカンアオイかカントウカンアオイか判定はむずかしい。
この写真を撮っていると、後から老婦人のグループに声を掛けられたので、ギフチョウの餌になること、100m移動するのに1000年かかることなどを教えてあげた。

脚力の衰えを認識したが、久しぶりの遠出で良い気分転換になった。
今年は高尾山にハマりそうな気がする。



posted by massy at 21:29| Comment(0) | その他の植物

2018年10月26日

家庭菜園

昨日は秋晴れの良い天気だったが、11月初めにある講演会の裏方の仕事と自分が講師をする準備があり、出かける気にならなかった。

そこで、前から頼まれていた鳥よけのネットをカキの木にかけた。

カキ 網.jpg
右上にはみ出ているカキの実は鳥たちへの贈り物だ。
といえば聞こえが良いが、ネットの大きさが足りないだけだ。

脚立からおりてネットの状態を眺めていたら、ヒヨやムクのような比較的大きい鳥は防げても、シジュウガラやメジロのような小型の鳥が下から入り込みそうなので、個別にビニールの袋を掛けた。

カキ 袋.jpg
実にキズがあるものは除外した。

鳥よけが一段落して腰伸ばしをしていたら、野菜の植え付けの手伝いをすることになった。
オクラとピーマンを抜き、1坪ほどの広さを確保した。
石灰を撒いてシャベルで混ぜ返し、植え込む場所に野菜用の肥料を入れ、苗を植えた。

野菜.jpg
手前から、レタス、ノラボウナ、シュンギク。
向こう側(写真の上側)はニラで、まだまだ食べられる。

家庭菜園は家内の担当と決まっていたのだが、今は体調が思わしくないので私が手伝った。
菜園初心者の私にあれこれ指示して、1時間弱で終わったので家内のご機嫌は良かったが、私の腰はギブアップ寸前だった。

そして早く大きくなれと、水遣りはしばらく私がやることにした。


posted by massy at 10:16| その他の植物

2018年08月23日

グリーンカーテン

早朝庭へ出たら、グリーンカーテンのゴーヤに黄色い花が沢山ついていた。
1本だけ植えた苗がここまで大きくなって、リビングへ差し込む暑い日差しを遮ってくれた。

ゴーヤ1.jpg

ゴーヤ2.jpg
先日、秋雨前線が南下して涼しい日が2日ほどあったが、それ以来勢いが戻ったようだ。
高温と高湿度が続いていた頃はいくら水をやっても元気がなく、収穫もポツポツだった。

イチモンジセセリ.jpg

アブ.jpg
気温が下がって少し虫達の活動が活発になり、受粉に都合が良い。

ゴーヤの実 2.jpg
大小取り混ぜて、3本見えている。

ゴーヤの実 1.jpg
そろそろ取り頃だ。

毎年、アサガオだったり、キュウリだったりいろんなグリーンカーテンを作ってきた。
以前ゴーヤを植えた時苦いゴーヤが沢山なって閉口したので、今年は苦味の少ない品種に変えた。
それが功を奏したのか、苦味の苦手な家内も「夏バテに効く」と良くたべた。
もう苗代の元はとったが、これからも収穫できそうなので楽しみだ。

そのグリーンカーテンの前に、ついでに植えたオクラが3本あって、毎日1、2個収穫できる。

オクラ1.jpg

オクラ2.jpg

オクラ3.jpg
細かく刻んで酢の物に入れたり、茹でておひたしにしたりサラダに添えたり、いろいろ用途は広い。

和室の前にもウンナンビャクヤク(雲南百薬)のグリーンカーテンがある。

ウンナン.jpg
ゴーヤに比べると貧弱だが、葉をつんで味噌汁の実やおひたしにして食べる。
ゴーヤ、オクラ、ウンナンと我が家の庭からの収穫が健康にわずかながら貢献している。

7月以降、フィールドへ出たのは2回だけだ。
オオムラサキもフクロウの巣立ちも、サギソウもチョウトンボも酷暑に負けて行かなかった。
そこで我が家の庭ネタを掲載した訳だが、久しぶりにカメラを手にしたらフィールドへ出たいという思いが募った。


posted by massy at 17:19| その他の植物

2018年03月07日

今日の井の頭公園

友人に書類を渡すため、吉祥寺で待ち合わせた。
気温は低かったが薄日が差してきたので、用事をさっさっと済ませ、井の頭公園へ向かった。
井の頭恩賜公園100周年実行委員会のHPによると、かいぼりした池に水を入れ始めている筈だからだ。

池についてみると、ありゃ水がない。

お茶の水池.jpg
お茶の水池

ボート池.jpg
ボート池
かいぼりの関係者らしき人に聞くと、護岸工事が遅れているのでまだ水を入れていませんとのことだった。
ここはサクラの名所なので、咲くまでに満水にしてボートを浮かべるということだったが、間に合うのか心配になる。
ただ、ここのボートに乗ったカップルは別れるという風評もあるが……

せっかく来たのだからと池畔をあるき、春を感じるものを探して撮る。

サンシュウ 1.jpg
サンシュウ

サンシュウ 2.jpg
サンシュウのアップ

トサミズキ.jpg
トサミズキ
もう少しで、黄色い房状の花が咲く。

アオキ.jpg
アオキ
紫色の小さな花がさく。

フクジュソウ.jpg
フクジュソウ
ちょっと盛りを過ぎているが、被写体が少ないのでカメラを向けた。

ヒイラギナンテン.jpg
ヒイラギナンテン

ジンチョウゲ.jpg
ジンチョウゲ
この写真をとるとき、すごく良いにおいがした。 

ハンノキ.jpg
ハンノキ
房状の部分が花で、1月から花粉を飛ばし、花粉症の原因になる。
ミドリシジミの食餌植物だが、最近では発生が確認されていない。

コブシ.jpg
コブシ
今の時期で、光の加減がよい時だけ撮れる。
これを目にすると、ついシャッターを切りたくなる。

その他に、居着きの鳥たちも。

ヒガラ.JPG
ヒガラ

アオジ.JPG
アオジ

エナガ.JPG
エナガ

アオサギ.jpg
アオサギ

アオサギ ペア.jpg
アオサギのペア

まだ、オナガとかツグミやインコが居たのだけれど、寒くて退散した。
今週末から暖かくなるようだから、また出かけてこよう。



posted by massy at 22:30| Comment(0) | その他の植物

2017年05月04日

ウマノスズクサの様子

ウマノスズクサはホソオチョウとジャコウアゲハの食草だ。
所沢方面ではかれこれ1ヶ月前からホソオチョウが発生しているので、ウマノスズクサも葉を広げているに違いない。

ならばと、以前から観察しているウマノスズクサの様子を見に行った。
土手の斜面に繁茂する第1群と、少し離れたところの道路わきに第2群がある。

第1群 ウマ.jpg
第1群の様子
160本まで数えたが途中で止めた。
おそらく200本以上あるだろう。
ここは夏に草刈りが入るので、数は多い程よい。

第2群 ウマ.jpg
第2群の様子
こちらは62本蔓を伸ばしていた。

どちらも十分に葉が開いていないので、ホソオチョウのシーズンはちょっと先のようだ。
ホソオの春型のメスを撮りたかったので、期待がはずれて残念。

ところが数キロ離れた林道の入り口で、6本のウマノスズクサが蔓を伸ばしているのを見つけた。
ここならジャコウアゲハが期待できるかも。
暫くの間、どちらも目が離せない。



posted by massy at 13:37| Comment(0) | その他の植物