2018年12月11日

名残りの紅葉

いつの間にか12月になり「大雪」の候となったが、この秋の紅葉シーズンには出掛けられなかったので、どこかで名残りの紅葉を見たいとほかりと暖かい日に出かけてみる気になった。
郊外へでても落葉しているだろうから、都内の公園へ行ってみた。

紅葉が見られて、ついでに何か撮れればよいと思って歩き出す。
下の池の遊歩道を行くと水鳥が群れていたが、暖かさの影響か、最近の餌やり禁止の影響か冬鳥は数は少ない。
取り敢えず2種類撮って、紅葉が見られなかった時の保険をかけておく。

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マガモ

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バン ここでは留鳥か?

この他に、カルガモ、スズガモ、オオバンがいたが、いい写真が撮れなかったのでパス。

周囲を見回すと、何本かお目当ての紅葉や黄葉している樹が何本かある。
紅葉、黄葉の7連発です。

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モミジ2.jpg

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といっても、きれいな所をいいとこ撮りだからあたりまえか。
台風による塩害も影響して、すでに枯葉状態の木々も見える。

上の池ではじっと佇むアオサギ

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何を考えているのだろうと眺めていたら、にらみ返された気がした。

以前、この池畔でムラサキシジミが越冬しているのを見つけたことがある。
ムラサキシジミやムラサキツバメは毎年同じようなところで越冬するので、常緑樹のなかを丹念に覗き込む。
チョウはいなかったが、今が発生の最盛期となるガを見つけた。

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クロスジフユエダシャク
ガの仲間では珍しく昼間活動する。
フユシャクの仲間の雌は、翅が無いか退化して飛べなかったり、雄、雌とも口吻が退化して餌を取らないが、一ヵ月位生きるという特徴がある。
寒い時期に羽化しなくても良いのにと思うが、鳥たちにとって冬の間の貴重な蛋白源となる。
自然のメカニズムの不思議さを感じさせるガだ。

駐車場へ戻ったら、友人が亡くなったと連絡が入った。
小学校の6年間ずっと同じクラスで、つい最近までクラス会の世話役を一緒にやるなど長い付き合いの友人だった。
最近は同い年か年下の訃報が増え、年賀状のリストから3人削除した。

気持ちの整理がつかず、このブログをアップするのが遅れた。



posted by massy at 13:11|

2014年10月09日

桜の木

出かけたついでに回り道して、定点観察に通った桜の木の様子を見に行った。
蕾から開花して花びらが散るまで、ほとんど毎日通ったあの木だ。
3月3日の桃の節句の日に始めて、息子の結婚式をはさみ4月16日まで、晴れの日、雨の日、小雪混じりの日、風の日とせっせと通った。

写真を撮る立ち位置を決めていたので、その位置に立って桜の木を見上げると何か様子が違う。
良く見たら、あの枝が伐採されていた。

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ああ、切り口無情(黄色の円内)。
どんな事情があって伐採されたか知る由もないが、1ヶ月半ぐらい通って愛着もあったから寂しい。

そんなセンチメンタルな気持ちで水路沿いを歩くと、コサギが2羽いた。
ゆったりと優雅に佇む姿に、沈んだ気持ちが癒される。

コサギ.jpg

コサギ2.jpg
コサギ

なおも川面を覗きこんでいるとオイカワ(ヤマベ)を発見した。
もう少し下流に鯉と鯰がいるし、カワセミがブラックバスの稚魚を咥えているのを見たことがあるが、オイカワもいると嬉しくなった。

半世紀まえ、私の釣りの原点となったこの水路で、フナ、オイカワ、ウグイ、タナゴを釣った。
釣りの師匠である日本画家のN画伯は、画帳にヤマメの姿を書き残している。
そんな水路だったが水質が悪くなり、一時魚の姿をほとんど見かけなくなった。
いまでは改修されて魚釣りの出来る水路ではないが、環境意識の高まりとともに、長い時間をかけて魚たちが戻ってきたことは喜ばしい。

ちょっと回り道したら、こんな小さなドラマがあった。


posted by massy at 13:26| Comment(0) |

2014年04月18日

私の標準木

3月3日から、一本の桜の木を私の標準木と決めて、ほとんど毎日写真を撮った。
ほとんどと言うのは、よんどころない理由で行けない日が5日あったからだ。
雪の日、雨の日、強風の日もあったが、撮影に出かけていった。
撮り貯めた写真の中からピックアップして、時系列で並べてみよう。

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3月3日
この枝が咲き終るまで見届けよう。

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3月24日 フラッシュ使用
芽鱗が割れてきた。
気温の低い日があり、心配していた。

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3月30日 フラッシュ使用
雨が降っていたが、触れなば咲かんという状態だ。

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3月31日 
やっと開花だ。
東京の開花宣言は25日だから、6日遅れだ。

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4月4日 
満開!!

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4月8日 
葉が出だす。カメラの設定が変わったのか、他の写真と写り方が違う。

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4月10日 
少し散り始め、葉が目立つようになった。

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4月13日 
花が少なくなり、花柄が目立つ。

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4月13日 
散り盛りの木の下。
散り桜もまた良し。

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4月16日 
葉桜となった。
数枚の花びらを残し、花柄ばかりとなった。

これにて、桜の標準木の観察は終了としよう。

遊歩道沿いの桜並木で、写真の撮りやすい木を選び、メインとサブで2本の枝を狙った。
両隣の木が咲き進む中、この木だけ開花が遅れたので気を揉んだ。
晴れ、曇り、雨と撮影条件が違い、比較写真としては工夫が必要だったかなと思うが、花芽から開花、咲き終わりまで、何とか撮り終えた。
1ヶ月と12日、写真を撮りに行くのは結構楽しかったが、15時±30分に撮ると決めていたので、遠出できずに困った。

ちょっと大袈裟な言い方だが、桜の木のこと、撮影技術のことといろいろ学んだ。
自然を相手にしていると、奥が深いといつも思う。

1ヶ月ちょっとの付き合いだったが、今ではこの桜の木に愛おしさを感じる。


posted by massy at 01:00| Comment(0) |

2014年03月19日

春一番が吹いた

昨日、春一番が吹いたと発表があった。

3月3日から、遊歩道脇の桜を自分の標準木と決めて、毎日つぼみの写真を撮っている。
今月のビッグイベントに備えて体調を崩さぬよう、近場で間に合わせる作戦だ。

二、三日あたたかい日が続いたので、つぼみの変化に期待して出かけ、帰ってからPCで比較してみた。

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3月3日

03月19日.jpg
3月19日 フラッシュ使用
昨日の写真でも少し変化が見られたが、今日の写真では膨らみが感じられる。

立ち位置も倍率も同じ、15時±30分に狙っている。
このつぼみが咲いて、散るまで撮り続けようと思っている。

帰り道、昨日の強風に揺さぶられたハクモクレンの蕾が咲きはじめていた。
暑さ寒さも彼岸まで、足踏みしていた春の足音も歩みを早めるだろう。

だが、昨冬から狙っていた成虫越冬の時期は残念ながら終了だ。
越冬中の姿は撮れなかったが、彼らも表へ飛び出してくるだろう。
体調と天候に災いされ今シーズンも収穫なしだったけれど、今週のビッグイベントが終わればいつものフィールドへ出かけ、彼らに出会いに行こう。

例年なら、1週間もしたらギフチョウが飛び出す頃だが、雪の影響がどう出るか心配だ。


 

posted by massy at 21:08| Comment(0) |

2014年01月17日

いつもの公園へ

昨日の東京は最低気温が氷点下となり、冬日となった。
午後には気温が上がったので、いつもの公園へ春の兆しを探しにいった。

公園の入り口付近にヤツデがあったので、ヨコバイの仲間がいないかと葉っぱをめくってみたが、いなかった。

公園の中の桜の木は、遠目にみると枝先が薄いピンク色に見えるが、蕾はまだ固い。

サクラ.jpg
花が咲くまで、あと2ヶ月ちょっとの我慢だ。

梅の木は、かなり蕾がふくらみ始めている。

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ここは日当たりが良いので、来月上旬には咲くだろう。

コブシの蕾が午後の陽を受けて、にぶく光っている。

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陽光をうける蕾の風情は大好きだが、なかなか思うような写真にならない。
梅より早く咲き始めるだろう。

ツバキの木に挟まれて、ミツマタがあった。

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日当たりが悪いので、蕾はまだ固い。
ミツマタはお札に使う紙の原料だ。
3本あるが、これで1万円札何枚分ぐらいになるのかと余計な事を考える。

帰り道の日当たりのよい植え込みに咲いていた。

ロウバイ.jpg
ソシンロウバイ

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スイセン

どちらも、今から見ごろを迎える。

天気予報で、この冬一番の冷え込みになりますなんて聞くと家に篭り勝ちだが、木々はしっかり春の準備をしているようで嬉しくなる。

来週には大寒を迎える。





posted by massy at 22:21| Comment(0) |