先週、春の外房へ出かけたが、植物編は昨日アップしたので、動物編をアップします。
トンボ沼へは、時間を変えて、3回出かけた。
光線の射し加減で、写り方がちがうのと、トンボの行動時間がはっきりしなかったからだ。

アジアイトトンボ 雄

アジアイトトンボ 雌

アオモンイトトンボ 雄
上記2種は、春一番に出現する。

ホソミオツネントンボ 雄

ホソミオツネントンボ 雄雌
越冬中の様子は観察できなかったが、越冬明けの個体。
この3種はすべて初見だ。

モズ 3日とも同じ木でテリ張りしていた。

キジ 雄雌×2
トンボ沼の近くの田んぼにて。
ネイチャーセンター付近で

ヤマカガシ 道路の真ん中で日向ぼっこか?
センターから歩き出したら、いきなり出会って立ちすくむ。
長!! ゆうに1メートルはある。
後ろへ回って、忍び足で通る。
さっき、トンボ沼の縁で、毛虫が群がる木の下を首をすくめて通ったばかりだ。
マッシ―はヘビと毛虫は苦手なので、今日は大当たりだ。
きっと良いことがあるぞと、前向きに考えて先へ進む。

アカサシガメ
成虫で越冬するので、越冬明けか?

ツマキチョウ 翅裏に独特の紋様が見える。
アカサシガメの写真を撮っていたら、私もどうぞというように目の前のタンポポへ止まった。
なかなか止まらないチョウが止まったのはヘビと毛虫のお蔭と、あわててシャッターを切る。
目にピントが合っていないが、チャンスはこれだけだった。

コチャバネセセリ 新生蝶。

ヒメウラナミジャノメ 新生蝶。
胴体が毛深いのは、ギフやウスバシロのように春の初期に発生する蝶の共通な形態のように思われる。
この他、アカタテハ、ルリタテハ、キタキチョウ、モンキチョウ、モンシロチョウ、ベニシジミ、ヤマトシジミを見かけた。
房総半島を越冬地とするウラナミシジミは、見られなかった。
残念だったが、次の お楽しみ。
<旅行余話>
夜中に目が覚めた。
国道を通る車が途切れると、蛙の合唱が聞こえた。
田んぼや湿地があるのは、国道と並行している線路の向こう側だから、かなり距離がある。
これでは田んぼの近くに住んでいる人はうるさいだろうなと思うのは、自然と縁のない生活をしている人間の考えることか。
夜が白々と明けてきたことが、厚手のカーテン越しに判る。
すると、カラスが鳴きながら飛んでゆく。
それを合図に、小鳥たちがあちこちで一斉にさえずりだす。
スズメ、ヒヨドリ、ウグイス位は声でわかるが、聞きなれない鳴き声も沢山聞こえる。
始発から何本目かの電車が通り、通勤の車がエンジンをかける。
それからややしばらくして、隣のニワトリがのんびりと鳴く。
昨日、卵をザルに入れ、大事そうに抱えて鶏小屋から出てくる人を見かけたが、ここのニワトリはすっかり野生を失っているようだ。
ネイチャーセンターに寄って、いろいろ話を聞いた。
トンボ沼で撮った写真を再生して、名前を教えてもらう。
イトトンボは眼後紋で容易に判別できるというが、自然の中で撮る場合、眼後紋まで写し込むのはむずかしい。
ついでに、私が撮った藤野のギフチョウと狭山のホソオチョウの画像を再生する。
外房にいてこの画像を見ると、藤野や狭山は遥か遠くに感じられ、半日で往復できるところに住んでいる自分は恵まれていると、再認識させられた。
海岸沿いの山道でチョウの写真を撮っていて、向こうから来た人にあいさつをした。
今年の2月に、この付近でしか見られないチョウがいると、わざわざ埼玉から写真を撮りに来た人がいたと話してくれた。
チョウの情報は割愛するが、物好きな人もいるもんだという話しぶりだった。
きっと、私も同類と思われたに違いない。
アジ釣り研究会を2度開催した。
釣り具屋さんで聞くと、ジンタ(小鯵のこと)なら釣れてますよという。
日が傾いてから、釣り開始。
時速30匹位のペースで釣れる。
先ほどまで世間話をしていた隣の人は、釣り方が違うので全く釣れない。
仕掛けを研究して出直しますと、早々に帰って行った。
2時間ほどするとピタッと当りが止まったので、即撤収。
釣り過ぎると、あとの処理に時間がかかって大変だからだ。
結局、2日間で150匹位釣って冷凍にし、それが今晩の食卓にのぼる。
アジ釣り研究会の初日、いつもの場所に車を止めた。
荷物を降ろしながら後輪を見ると、何だか様子がおかしい。
こりゃ空気が漏れているなと思い、さっき寄った釣り具屋さんで近くのガソリンスタンドを教えてもらう。
スタンドで調べて貰ったら、太い釘状のものが刺さっていた。
パンクなんて何年振りだろう。
ましてや、チューブレスタイヤになってからは初めての経験だ。
こんなんで大丈夫かいな、と思うくらい簡単に修理が終わった。
あの時気付かなければ、釣り終っても、すぐに帰れないところだった。
神様、コスモ石油のお兄様、ありがとう。
イトトンボ3種と金色に輝く小さな甲虫と、ハエの仲間の同定に時間がかかり、アップが一日遅れた。
甲虫とハエはまだ名前が判らない。
春の外房で、なんだ、かんだとテンコ盛りの旅を楽しんだ。