今年の梅雨明けは6月27日で例年に比べて3週間も早かった。
しかしそれ以降、猛暑日があったり雨模様が続いたりと天候は不順であった。
最近は歳のせいか健康状態がその日の天気によって左右されるようになり、自然観察にも支障がでている。
そのうえ、新型コロナの感染者数が増加し、安心して出掛けられる状態ではなくなってきた。
外ではセミの鳴き声が聞こえて、季節は待ってくれない。
近場で短時間ならと近くの公園へ出かけた。
小さな水路の遊歩道沿いで、足元にひらひらと飛んできた。

ヒメアカタテハ
発生から時間が経っていない夏型で、翅に痛みのない個体だ。

産卵
飛び上がったと思ったらヨモギに止まって尾端を曲げ、産卵を始めた。
この辺は業者による草刈りのシーズンなので、生き残ってくれることを祈るばかりだ。
ほどなく公園に到着、セミがうるさい程鳴いている。
夏休みだから子供たちも三々五々遊んでいる。
その声を聞きながら、付近の木の様子を伺う。

セミの抜け殻 フラッシュ使用
土がついているのでニイニイゼミのようだ。
周りの地面にはいっぱい穴が開いている。

この写真だけで10個の穴があり、セミの幼虫のサイズに応じて小さい穴、大きい穴がある。
こんなに羽化しているのに抜け殻が見つからない。
止まっているセミが次々と見つかった。

ニイニイゼミ

アブラゼミ

ミンミンゼミ
今の時期の定番のセミたちだ。
来月になったら違う種類のセミたちが出現するだろう。
セミを探して木々を回っていたら、樹液を出しているシラカシの木があり、甲虫類が何頭もたかっている。
カナブン類やコガネムシ類は同じ種類でも体色が違うことがあるのでややっこしい。

シロテンハナムグリ 黒系と緑系がいてケンカしていた。

シロテンハナムグリとコガタスズメバチ
樹液のたくさん出ているところは人気がある。

カナブン 緑色系
背中の真ん中にある三角形が尖っているのがカナブン類の特徴だ。
コガネムシ類は先端が丸まっているので見分けられる。

カナブン 褐色系
甲虫類を観察していたら、サツキの間からニョッキリ頭を出しているエノキの幼木に飛んできた。

アカボシゴマダラ
春先に赤斑のない白化型(既報)を見たが、これは最近発生した赤斑のある夏型だ。
葉陰を覗き込んだら尾端を曲げて産卵行動をしていたので、写真を撮ろうと動いたら飛ばれてしまった。
要注意外来生物に指定されているが、この辺はエノキが多いのでもっと数を増やすだろう。
短時間だが同じ公園に何度も通った。
いくら近場だといっても、気温が高ければ大汗をかく。
帰宅したらシャワーと水分補給が欠かせない。
posted by massy at 01:40|
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