2023年08月29日

セミのこと


小さい頃からセミの幼虫のことをガトと呼んできた。
母は兵庫県播州地方の出身だからそちらの呼び方かもしれない。
ずっとガトで慣れ親しんできたので、東京では何というのかいまだに知らない。

7月から8月にかけて猛暑続きだったから、カメラを持って出かけたのは数回だけだった。
このままだと2ヶ月間ブログの更新をしないことになるので、近くの公園で撮ったガトの抜け穴やセミの写真を掲載しようと思う。

穴 1.jpg

穴 2.jpg
この公園は沢山のセミがいてうるさいほど鳴いている。
公園で遊ぶ子供たちの声より音量があるかもしれない。
だからガトが出て来た穴は沢山ある。

殻 1.jpg

殻 2.jpg

殻 3.jpg
ここには6個の抜け殻(矢印)がみえる。

周囲を見回せば沢山見つかる。
両手いっぱいに集めるのに時間は掛からない。

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アブラゼミ

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ミンミンゼミ

ここでは、まず7月の半ばにアブラゼミが鳴き始め、追いかけるようにニイニイゼミが短期間だけ鳴く。
暫くして夏の盛りにミンミンゼミが鳴く。
最盛期のアブラゼミ対ミンミンゼミは10対1ぐらいだろうか。
そして、夏休みの終わりが近い事を知らせるヒグラシやツクツクボウシの声を聞くことなくセミシーズンは終わる。

気候の変動や地域性もあるだろうが、全部のセミ類の鳴き声を聞けないのは寂しい。



posted by massy at 00:58| その他の動物

2022年08月22日

8月も終わりに近い

8月もあと1週間ぐらいで終わる。
昔ならサルスベリの花が満開になり、夏休みの宿題を本気でやらなきゃと考え出す時期だ、
なんとか間に合わせた宿題帳は殴り書きのような字で提出し、3年続けて昆虫標本を持って行って辻褄を合わせた。
一番苦手なのは作文で、原稿用紙3枚の文章に苦戦し、母が語る文章をそのまま代筆したようなもので原稿用紙を埋めて提出したが、先生は親が手伝ったなと判っていたに違いない。
それが今ではブログで文章を書いているのだから分らないものだ。
今では月1回以上のブログの更新が宿題だ。
SDカードを抜いて写真データを調べたが、ここに掲載できるようなものは2件しかなかった。

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キマダラカメムシ 交尾

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キマダラカメムシ 同一個体
1ヶ月前ぐらいから良く見かけるようになり、これから秋にかけて数を増やすだろう。
今年は暑すぎて他のカメムシ類は少ないが、南方系のこれは元気いっぱいだ。

近くの公園へ毎日のように出かけ、セミを探したり先月から観察しているシラカシの木を見に行っていた。
今日もシラカシの木を見に行った。
アリャ!、あれだけ居たシロテンハナムグリが1頭もいない。
前夜は短時間だが猛烈な雨が数回降った。
足元には雨に叩かれて落ちたのであろうセミの抜け殻が幾つも落ちていた。
もともと樹液が沢山出ている訳ではなかったので、雨で洗われて樹液が薄まりこの木は魅力がないとどこかへ行ってしまったのだろうか。

未練がましく木の上を見上げていたら、

アブラゼミ 交尾.jpg
アブラゼミ 交尾
初めて撮ったので貴重な写真となった。

あとはツクツクボウシの鳴き声を一声だけ聞いた。
8月の収穫はこれまでで、宿題を果たしというにはちょっと心苦しい。

連日の猛暑で熱中症警戒アラートが出ていたり、新型コロナの感染者数が高止まりしているような状況では遠くへ出かけるのを自粛せざるを得ない。
身内、親戚、知人など身近な人が何人も感染したと聞くと、普通にしていても今度は自分が感染するのではないかと思うようになる。
そういう事でブログに上げる記事もこの程度でお茶を濁すことになった。
気遣いすることなく出かけられる日が早く来てほしい。


posted by massy at 18:13| その他の動物

2022年07月31日

7月の終わりに

今年の梅雨明けは6月27日で例年に比べて3週間も早かった。
しかしそれ以降、猛暑日があったり雨模様が続いたりと天候は不順であった。
最近は歳のせいか健康状態がその日の天気によって左右されるようになり、自然観察にも支障がでている。
そのうえ、新型コロナの感染者数が増加し、安心して出掛けられる状態ではなくなってきた。

外ではセミの鳴き声が聞こえて、季節は待ってくれない。
近場で短時間ならと近くの公園へ出かけた。
小さな水路の遊歩道沿いで、足元にひらひらと飛んできた。

ヒメアカタテハ メス.jpg
ヒメアカタテハ
発生から時間が経っていない夏型で、翅に痛みのない個体だ。

ヒメアカタテハ 産卵.jpg
産卵
飛び上がったと思ったらヨモギに止まって尾端を曲げ、産卵を始めた。
この辺は業者による草刈りのシーズンなので、生き残ってくれることを祈るばかりだ。

ほどなく公園に到着、セミがうるさい程鳴いている。
夏休みだから子供たちも三々五々遊んでいる。
その声を聞きながら、付近の木の様子を伺う。

抜け殻.jpg
セミの抜け殻 フラッシュ使用
土がついているのでニイニイゼミのようだ。

周りの地面にはいっぱい穴が開いている。

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この写真だけで10個の穴があり、セミの幼虫のサイズに応じて小さい穴、大きい穴がある。
こんなに羽化しているのに抜け殻が見つからない。

止まっているセミが次々と見つかった。

ニイニイ.jpg
ニイニイゼミ

アブラゼミ.jpg
アブラゼミ

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ミンミンゼミ

今の時期の定番のセミたちだ。
来月になったら違う種類のセミたちが出現するだろう。

セミを探して木々を回っていたら、樹液を出しているシラカシの木があり、甲虫類が何頭もたかっている。
カナブン類やコガネムシ類は同じ種類でも体色が違うことがあるのでややっこしい。

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シロテンハナムグリ 黒系と緑系がいてケンカしていた。

ハナムグリとスズメバチ.jpg
シロテンハナムグリとコガタスズメバチ
樹液のたくさん出ているところは人気がある。

カナブン 緑茶系.jpg
カナブン 緑色系
背中の真ん中にある三角形が尖っているのがカナブン類の特徴だ。
コガネムシ類は先端が丸まっているので見分けられる。

カナブン 茶系.jpg
カナブン 褐色系

甲虫類を観察していたら、サツキの間からニョッキリ頭を出しているエノキの幼木に飛んできた。

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アカボシゴマダラ
春先に赤斑のない白化型(既報)を見たが、これは最近発生した赤斑のある夏型だ。
葉陰を覗き込んだら尾端を曲げて産卵行動をしていたので、写真を撮ろうと動いたら飛ばれてしまった。
要注意外来生物に指定されているが、この辺はエノキが多いのでもっと数を増やすだろう。

短時間だが同じ公園に何度も通った。
いくら近場だといっても、気温が高ければ大汗をかく。
帰宅したらシャワーと水分補給が欠かせない。



posted by massy at 01:40| その他の動物

2018年10月15日

雨後曇り後晴れ 肌寒む!

昨日は早朝に雨の音がしていたが、午前中に出掛けるころは曇りだった。
昼間の用事が済ませたら晴れてきたので、16時に近かったが出かけることにした。
外に出たら肌寒く、たくり上げた袖を伸ばした。
「スマート健康体験」のモニターになって、いろいろなデータの収集をしている。
その収集するデータの中に「歩数」という項目があるので、積極的に出掛けなければばらない。

この前はいつごろカメラを持って出かけたか思い出せないほど、久しぶりにカメラバッグを持って出かけた。
写真を撮るというより歩数稼ぎの散歩なので、まっすぐいつもの公園を目ざす。
日曜日の広場には家族連れがたくさんいて随分賑やかだ。

この公園に来たら必ず寄る木がある。
近寄って良く見ると、ビンゴ!!で期待を裏切らない。

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ヨコズナサシガメ
体の一部が赤くなっていて、あと2回ほど脱皮すると成虫になる。
毎年この木で越冬するのが観察される。

公園をグルッと一回りしてみたが他に収穫なし。
公園を出た所に赤い実のなる木があったので、思わずパチリ。

イイギリの実.jpg
イイギリの実
食用になるようだが、あまり美味しくはないらしい。
鳥たちも美味しい不味いを良く知っていて、グルメ度の順位は低いらしく一羽の姿も見えない。
冬に食べる物が無くなるとやってくるだろう。

こうして約6000歩の散歩は終了。
「スマート健康体験」が始まって一ヵ月過ぎ、酷暑のクーラー漬けで衰えた脚の筋肉がようやく戻って来た。


posted by massy at 10:51| その他の動物

2017年07月13日

更新をサボってました カメムシ他編

帰って写真を整理したら、初見が1種、終齢幼虫と思われるものが2種、それらを含めて5種類ものカメムシ類が写っていてカメムシ大好きジジィを喜ばせた。
しかし、全種同定出来なかったが口惜しい。

ヒメナガメ.jpg
ヒメナガメ 初見
知り合いのお爺さんの畑へ行ったら、ダイコンの近くにいた。
アブラナ科の植物につく。

アカスジカメムシ.jpg
アカスジカメムシ

アカスジカメムシ ペア.jpg
アカスジカメムシ ペア

ブチヒゲカメムシ.jpg
ブチヒゲカメムシ
アカスジとブチヒゲの両種ともニンジンの花穂についていた。

カメムシ 脱皮.jpg
カメムシの脱皮
脱ぎかけのズボンのように抜け殻を脚にひっかけているこのカメムシは、いくら調べても同定できかった。
幼虫期のカメムシの同定はむずかしい。

クサギカメムシ 幼虫.jpg
クサギカメムシの幼虫

カメムシ類の他にもいくつか収穫があった。

キボシカミキリ.jpg
キボシカミキリ
近くに食害されたイチジクの木があったので、そこから発生したものと思われる。
触角の立派さにひかれてパチリ。

シロコブゾウムシ.jpg
シロコブゾウムシ ペア

ハムシの一種.jpg
ハムシ
ハムシの一種だと思われるが、同定できなかった。

ミスジガガンボ.jpg
ミスジガガンボ
水路沿いでトンボの写真を撮っているときファインダーの隅に入ったので、改めてカメラを向け直した。
中脚と後脚のあいだに白い球状のようなものが飛び出していて、不思議なデザインの虫だ。

更新をサボってましたシリーズはこれにて終了。

普段あまり撮らない花の写真も沢山撮った。
昆虫でも幾つか同定出来ないものがあったが、その花達のほとんどを同定できず、更新を遅らせる主因となった。
そして、アップすることを取りやめた。
植物に関しては、最近チョウの食餌植物を調べるようになってから興味を持つようになったので、未だ植物という分野の入口に立っているにすぎない。
我が家では植物の知識に関しては家内の方が良く知っているので、時々教えを乞うている。

毎日パソコンの前に座り、同定のためあれこれ検索していたら一日がすぐ暮れてしまう。
モニターを長時間見続けるので目薬が足りなくなり、眼医者へ行ったら半日潰れてしまったこともあった。
35℃近い日もあり熱中症を警戒してフィールドワークに出かけなかったので、ブログの種も尽きた。

明日あたり気温が上がらないうちに、どこかへ出かけてみようかと思う。



posted by massy at 10:00| Comment(0) | その他の動物