2016年11月22日

冬鳥の様子見へ

前回のブログの終わりにそろそろ冬鳥のシーズンと書いていて、埼玉の公園を思い浮かべた。
11月にしては暖かくなるというので、早速その公園へ弁当持ちで出かけた。

朝の通勤ラッシュを避けて少し遅めにスタートしたので順調に到着。
駐車場に車を止めて枯葉が積り始めた林を抜け、時期がよければツグミがたくさん飛来する芝生の広場を横切り、池にかかる橋へ急ぐ。
池のこちら側では逆光になり、橋を渡ってむこう側に近い方へ行かないと写真がとりにくい。
10分ほど歩いて到着したが、カヌーのお兄さんがいて水鳥が全然見えない。

カヌー.jpg

カヌーがはるか向こうへ行ったら、ここの住人が現れた。

オオバン.jpg
オオバン

オオバンに見とれていたら、遠くから本命が現れた。

カンムリ 1.jpg
カンムリカイツブリ

カンムリ 2.jpg
同一個体

カンムリ 3.jpg
こちらはむこう岸沿いに現れた。
いつもならもう少しいるはずだけどカヌーに邪魔された感じだし、神経質になっているのか橋のほうへ近づいてこない。
テレコンで狙っていっぱい一杯だし、いるのを確認できたので早々に切り上げる。

落ち葉を踏んでいったん車に戻り、早めの昼食にする。
日当たりのよいところに止めたので車の中は暑い。
お腹が落ち着いたのでススキの原っぱの中にある小池へ向かうが、しっかり着込んできたのでうっすら汗をかく。

小池を一周してもアキアカネがひとついただけで収穫なしかとおもったら、背後の林から何かが飛び立った。
ファインダーに捉えるのに手間取っていたら、上昇気流に乗ってアッという間にい所へ昇ってしまった。

オオタカ.jpg
オオタカ

池から遊歩道へ上がる道すがら、きれいなヤマトシジミがいた。

ヤマトシジミ.jpg
ヤマトシジミ
他にも何頭かいたけれど皆ボロで、これだけがきれいだった。

ここでモンシロチョウ、キタキチョウ、モンキチョウ、キタテハを見たが、気温が上がったので止まることなく飛び去ってしまった。

遊歩道を駐車場のほうへ戻ろうとしたら、マテバシイがあったので樹上を見上げる。
葉っぱ1枚1枚を片っ端から探す。
10分ほど探して、第1号発見!!

ムラツ あ.jpg
ムラサキツバメ
痛んでシッポがないのでムラサキシジミかと思ったが、翅裏の模様がムラツのようだ。
アブラムシの分泌物を舐めているのか、アリも一緒に写っている。

ムラツ い.jpg
ムラサキツバメ
これは別の個体。

目が慣れたら次々と見つかった。

ムラシ.jpg
ムラサキシジミ
これはムラサキシジミで間違いないと思う。

上ばかり見て首が疲れたので足元へ目を移すと、季節はずれのチョウがいた。

ヒメウラ.jpg
ヒメウラナミジャノメ
そこのススキの原で発生したのだろうか、まだ居たんだという感じ。

ムラツ.jpg
マテバシイに絡むように飛んできたムラサキツバメ

ムラシ 開翅.jpg
ムラサキツバメの開翅
シッポがちょっぴり写っている。

ムラサキツバメは全て別個体で、何頭かはこの木で越冬するだろう。
他にも木のてっぺん辺りで2頭ほど飛び出したり止まったりしているのが見えた。
1時間ぐらい仰向けに眺めていたので首が痛くなり、探索を終了する。

冬鳥狙いで来たのに、うれしい余禄があった。
本格的な冬鳥シーズンがきても、ここへ寄る楽しみがふえた。



posted by massy at 20:18| Comment(0) |

2016年01月30日

やっと寒い1月が来た

1月の初めの10日間ほどは暖かかったが、予定が立てこんで思うように出かけられなかった。
そのうち東京に初雪が降り、翌日初氷が観測され、やっと寒い1月が来た。

寒さにちぢこまっていたが、ホカッと暖かい日に出かけた。
目にはいるもの何でも撮ろうと思つたが、寒さにはいかんともし難く超貧果に泣いた。

ナナホシテントウ.jpg
ナナホシテントウ
この時期に餌があると思えないので、そんなに動いたらアカンでー。

ナミホシヒラタアブ.jpg
ナミホシヒラタアブ
陽だまりで見つけたが、すぐどこかへ飛んでいった。

葉痕.jpg
ヒツジさんの顔に見える葉痕、何の木だかわからないので余禄の写真。


数日後、2階のベランダから少し重たいものを持って降りたら腰痛になった。
昨年末から家内も体調がすぐれない。
そんなこんなで親戚の世話になって、養生することにした。

行った翌日、雪に見舞われた。

雪景色.jpg
朝早くに雪はやんだ。

腰痛は3日ほどしたら少し軽くなったので、雪の残るフィールドでホカロンを貼って散歩した。

トビ.jpg
トビ

ホオジロ.jpg
ホオジロ

カシラダカ.jpg
カシラダカ

セグロセキレイ.jpg
セグロセキレイ
セグロ君、雪解けまじりの水は冷たくないかい。

カワラヒワ雄雌.jpg
カワラヒワ 雄雌

どれも珍しいものではないが、なんとか写真をゲット。

帰る日、網戸に何かついているので指先で落とそうとしたら突然動き出した。
早朝は−7℃まで下がったのでビックリ。
被写体が少なかったので、荷づくりしたバッグからカメラを出して、あわててシャッターを切った。
ファインダーを覗きながら、同定できるかどうか心配になった。

それがこの虫。

ヤマトクサカゲロウ.jpg
案の定、同定に手こずった。
こういう虫たちの知識がないので、トビケラ、カゲロウ、アミメカゲロウ、カワゲラの仲間を片っ端から調べた。
アミメカゲロウ目らしいと見当がついたら、半日すぎていた。
それから半日かけてようやく名前がわかった。

ヤマトクサカゲロウ
クサカゲロウの仲間はミドリ色をしている。
だが、成虫越冬するこの時期は写真のような色をしている事がわかった。
道理で簡単に判らない訳だ。

小さな一匹の虫の名前を1日かけて調べた。
その過程で虫達の新しい世界を知り、調べ方を工夫する術を覚えた。



posted by massy at 00:30| Comment(0) |

2015年12月21日

久しぶりの鳥撮り

やっとテレコン付きのカメラを持って出かける事ができた。
バッグの中には予備のカメラも持参した。

ここ2回ほど出かけたが写欲のわくターゲットが見つからず、ほとんどシャッターを切っていない。
長い間成果がないとシャッターを押す指もウズウズしているので、目にはいるもの片っ端から撮るつもりで出かけた。

川とは反対方向へ行き、秋にウラギンシジミを沢山見たところの様子を見に行く。
崖の中腹に生える常緑樹を下から見上げる。
仰角にして、60度から80度ぐらいだから首が疲れる。
ウラギンは翅裏が銀白色にみえるので、いれば目立つはずだ。
そう思いながら20分以上捜し続けたが、首が痛くなりやめた。

ここをあきらめて、川のほうへカワセミの様子を見に行ったが、どこにも姿がなくガッカリ。

仕方なく、普段あまり撮らないヒヨドリを狙う。

ヒヨドリ.jpg
ヒヨドリ

ヒヨを狙っていたら、視界のすみを何かが横切った。
それがこれ。

メジロ.jpg
メジロ
枝かぶりだけれど、つぶらな瞳でこちらを見ていた。

橋のほうへ歩いている途中で、私を追い抜くようにして近くの塀の上に止まった。

ジョウビタキ.jpg
ジョウビタキ
雌は見かけたが、雄は初見だ。

橋の上から河原を見ると、2羽のセグロセキレイが何かをしている。
橋の欄干にカメラを固定して、2000ミリのズームで撮りまくる。

セグロセキレイ 歩く.jpg
獲物をさがして水の中を歩く。

セグロセキレイ 餌あさり.jpg
何か見つけたらしい。

セグロセキレイ 咥える.jpg
顔をあげたら、クロカワムシを咥えていた。

ヤマベ.jpg
橋を渡って川の中を覗くと、ヤマベ(オイカワ)がゆったりと泳いでいた。

ハクセキレイ.jpg
ハクセキレイ
この後、セグロセキレイが突っかかってきて、土手の外へ追い払われた。

帰り道の途中で、季節外れの暖かさにキタキチョウが浮かれ出た。

キタキチョウ.jpg

モクレンの花芽も陽光を浴びて、白く光っている。

モクレン.jpg

垣根越しに覗いた裏庭にホトケノザがピンクの絨毯のように咲いていた。
バッグから予備のカメラをだして、一言断って撮らせてもらった。

ホトケノザ.jpg

3時間ほど出かけてこれ位の成果があったので、少しストレス解消になった。
年末までに、もう一度どこかへでかけたい。


posted by massy at 21:57| Comment(0) |

2015年12月04日

近場へGO!

最近、カワセミが頻繁に現れる所を近場に見つけたので、今日もいって見た。

最近はシャッターチャンスが少ないので、道すがらこんな写真を撮る。

ナナホシテントウ.jpg
ナナホシテントウ
暖かい陽気にさそわれて、のこのこ出て来てしまったようだ。
早く越冬場所を見つけなよと思う。

モンキチョウ.jpg
モンキチョウ
残り少ない日々を楽しんでいるようだ。

そして頭上の電線にはカワラヒワがいた。

カワラヒワ.jpg
カワラヒワ。
陽気がしまってきたので、カワラヒワ達も群れを作り出す。

川へ着いたら、中洲の木のてっぺんにトビがいた。

トビ.jpg
トビ 堂々たるお姿。
翼を広げて飛ぶ姿もカッコいいがこういうふうに止まっている姿をみて、私は猛禽類を好きになった。

トビに見とれてから足元をみると、血糊がベットリつき鳥の毛が散らばっている。
グロいので写真は割愛。
この辺りをテリトリーとしているトビかノスリの仕業らしい。
堤防の上から河原の様子をみると、案の定カワセミやあれだけいたキセキレイとセグロセキレイたちの姿がまったく無い。
きっと1週間から10日ぐらいは小鳥たちが寄り付かないだろう。
で、ここはさっさと切り上げて、以前たまにカワセミの姿を見かけた上流部へ転戦する。

上流部では、白い鳥が餌を狙っていた。

ダイサギ.jpg
ダイサギ
多分ここに居ついている個体だとおもわれる。

もう少し良いアングルで撮りたいと歩き出したら、水辺から小さな鳥が飛びあがった。
白い鳥に気をとられていて視界に入らなかったが、カワセミだ!
予想通り猟場を変えていたのだ。

カワセミ.jpg
カワセミ

カワセミ2.jpg
カワセミ
カワセミの写真が撮れたので、今日は満足だ。

帰り際のオマケはこれ。

モズ.jpg
モズの幼鳥

ジョウビタキ.jpg
ジョウビタキの雌
多分これも幼鳥と思われる。

遠くの鳴き声を聞くことがあって、そろそろだなーと思っていた。
葉を落とした木々に姿をみるようになるといよいよ冬鳥のシーズン到来だ。


posted by massy at 22:20| Comment(0) |

2015年05月29日

ちょっと高いところへ 鳥編

川原や近くの林を巡っていても余り変化がないので、ちょっと高いところへ足を伸ばしてみた。
そこで出会った鳥たち。

目的地がある訳ではないので、良さげな林を見つけて車を止める。
車を降りると、遠くでカッコウの鳴く声が聞こえている。
顔にまとわりつく小さな虫を手で払いながら林の中の小径を行くと、視界の隅を鳥がよぎった。
茂みの中を探すと、6、7メートル先に止まっている。
驚かさないように、そっとカメラを向けた。

キビタキ.jpg
キビタキ
枝かぶりだが、久し振りの出会いだ。

林を抜けると向こう側の農道へ出たので、水田の方へゆっくり下って行った。
途中に、両側から木がせり出して日陰を作っている場所があり、小学生のころ仲間内で爺さんの林と呼んでいた場所と良く似ていたので、なつかしさもあって少し時間をかけてみた。
そこでチョウ、トンボ、甲虫といろいろ収穫があり、それは続編でアップすることにして、私の内の爺さんの林は今も健在だった。

農道をぐるっと回って、公民館の石垣に腰掛けて少し痛む踵をケアしていると、目の前に黄色い鳥が飛んできた。
キセキレイが2羽、こちらもお久し振り。

キセキレイ オス.jpg
キセキレイ 雄
子育て中なのか。嘴に沢山の虫を咥えている。

キセキレイ メス.jpg
キセキレイ 雌
この子は、ジッとしていたら2メートル位まで近寄ってきた。

キセキレイは尾羽をせわしなく上下に振り、チョコマカと歩きまわるので写真が撮りにくい。
ひとしきり写真を撮ってマッタリしていたら、畑のハウスにモズが飛んできた。

モズ.jpg
モズ
ここに止まってから地面に飛び降り、何かを咥えて飛び去った。
モズも子育て中のようだ。

近くでカッコウが鳴いたと思ったら、林から飛んで来て電線に止まった。
逆光になるので、飛び立つなよと念じつつそろりと移動して、光の具合の良い方へまわり込む。
こちらも2羽で、ペアのようだ。

カッコウ オス.jpg
カッコウ 雄

カッコウ メス.jpg
カッコウ 雌
「カッコ―」と鳴いた瞬間。

私のカッコウのイメージは日光の戦場ヶ原で初めて聞いたので、まばらに木の生えた草原のどこからか鳴き声が聞こえるというものだ。
だから、住宅の近くの電線へ飛んで来て、こんな形で写真に撮れるとは思っていなかった。

自然の中の一期一会、あちこち歩き回らなくてはと痛感する。



posted by massy at 14:18| Comment(0) |