2015年06月03日

近くの公園へ

家内を駅まで送って、夕方まで3時間ほど体が空いた。
晴れは今日までで、明日は雨になるというので近くの公園へ行くことにした。
近くといっても幾つかあって、駅方向から行きやすく、30分100円の駐車場のある公園に決めた。
普段は無料の駐車場のある公園しか行かないが、今日は時間の関係で特別だ。

住宅街にある有料駐車場に止め、幾つか角を曲がって、公園の木陰のあるところに着く。
気温が高かったので、木陰に入って涼しい風が吹くとホッとしたが、写真が撮りにくくなるので強く吹かないでと思う。

今日のお目当ては、そろそろ発生しているであろうミドリシジミだ。
池畔の木道を行きながら、他に平地性ゼフも見られたらと、丹念に葉っぱの上を見て行く。

目の前を、コシアキトンボが沢山飛び交っている。
腹部が黄色く見える未成熟個体も沢山見える。

時々立ち止まって、ミドリシジミの食樹であるハンノキの樹面を見る。
しばし眺めていたが何も飛んでいる気配がなく、いやな予感がよぎる。

昨年ミドリシジミを見つけた場所へ来たら、手入れがされていてガッカリ。
ドクダミが咲き、ススキがまばらにあり、ミドリシジミが飛んでくるような雰囲気ではない。
そのまま池沿いに進み、丹念に探しながら行くと、葉陰にシジミチョウが止まっていた。

ムラサキシジミ.jpg
ムラサキシジミ
残念! ミドリではなくムラサキだった。
この公園で越冬しているのを観察したことがあるので、おなじみのチョウだ。

なおも池の周辺を歩くと、この公園でのおなじみさんに会う。

ヒメジャノメ.jpg

ヒカゲチョウ.jpg
ヒカゲチョウ

アオモンイトトンボ.jpg
アオモンイトトンボ

モノサシトンボ.jpg
モノサシトンボ

アカスジキンカメムシ.jpg
アカスジキンカメムシ
顔部から翅の縁が金色に輝いて、名前の由来になっているのだろう。
先日、標高1000m付近で見つけたが、標高30メートル位のこんなところにもいた。
これはおなじみさんではないが、発生の時期に当たればこんなものなのだろう。 

クモ.jpg
名無しの権兵衛のクモ
このクモの名前をネットで調べていて、色んなことを知った。
分類学の大雑把な言いかたをすると、上から下へ界、門、綱、目、科と分類してゆく。
動物界、節足動物門までは一緒だが、昆虫綱、クモ綱と別れて行き、クモはサソリやダニと同じ仲間になる。
クモは昆虫として扱われないことは知っていたが、単眼で触角が無く、脚が8本、頭・胸と腹の二つに分かれているなど、外見はチョウ、トンボと大分異なる。
クモを大きく分けると、造網性、徘徊性、地中性に分けられることを知った。
これは徘徊性のクモと思われるが、脚が3本のように見えるのは前2本の脚を揃えているからだ

いやな予感通り本命には会えなかったが、帰りに寄り道してみた。

ウチワヤンマ 1.jpg
ウチワヤンマ

ウチワヤンマ 2.jpg
上と同一個体、昨年と同じ杭に止まっていいた。

長居しては駐車料金がかさむので、足早やに駐車場へ戻った。
30分100円だから1時間50分止めたら400円取られると思っていたが、精算したら300円と表示されたので、得した気分になった。

神奈川でも埼玉でもミドリシジミはすでに発生している。
今年は気温が高めに推移にしているので、時期的に発生していてもおかしくない。
ミドリシジミは午前中と夕方に活動が活発になると言われているので、時間帯が悪かったのかと思う。
どうりでカメラを下げている人が少ないと思った。
他の平地性ゼフに会えたら、もう少し胸のモヤモヤが取れたのになー。



posted by massy at 22:22| Comment(0) |