2018年02月15日

かいぼりについてのイベントへ参加する

天気の様子を見たり、確定申告の時期だったり、2月末のイベントの準備となかなか出掛ける気にならなかった。
昨年申し込んだ井の頭公園のかいぼりについてのイベントが先週末にあり、久しぶりの外出となった。

少し寒かったが、天気は良かった。
集合場所へ行ってみると、参加者名簿に名前がないという。
申し込んだメールに受付の返信が無かったのでおかしいなとは思っていたが、主催者の方の厚意で参加出来る事になりホッとした。

参加者.jpg
時間になって、ゾロゾロと水生物園へ入って行く。

説明.jpg
昔の井の頭池に戻すため、在来種の保護と外来種の駆除を行う事、以前のかいぼり後、水質の良化と埋蔵種子による水草の復活があった事など、かいぼりについて講師の人から説明を受ける。
この説明で、コイが外来種で駆除の対象になった事を知った。
1mちかい巨体のコイもいたのになー。

説明後、かいぼりをした現場へ移動する。

ジョウビタキ 雌.jpg
移動の途中でみつけた、ジョウビタキのメス。

現場を見学後、さらに移動して、水生物館にいたイシガメを見る。

イシガメ.jpg
この一匹だけ捕獲され、水槽に展示されているイシガメ。
ちょっと寂しそう。

水生物館の裏手へ行き、捕獲した在来種を再放流するまでキープしてある場所へ行く。

プール.jpg
水槽ごとに、フナ、モツゴ、スジエビ、スッポンなどが入っている。
桜のシーズンに合わせ池の水が溜まったら、再放流されるらしい。

池底.jpg
最後に底をさらした池に降りて、湧水の様子や泥の感触を体験する。
私はこの体験に加わらなかった、講師の人の話だと転んで泥だらけになる参加者もいるという。
ちょっぴり期待してカメラを構えていたが、期待ははずれた。

ちょっとしたトラブルはあったが、いろいろな説明を聞くことが出来たし、普段は入れない所も案内してもらったし、久しぶりの外出に満足して帰途についた。


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2017年10月12日

再びホソオチョウ

9月の半ばすぎ、台風16号が北海道へ抜けた後、少し秋らしくなって、いつものところへホソオチョウの様子を見にいった。

9月8日付けのブログに8月の様子を記載しているが、ウマノスズクサが一葉残らず食べ尽くされていたので心配していた。
成虫が一頭ぐらい飛んでいるかと期待したが、着いてみるとひっそりとしている。

早速、ウマノスズクサの様子を見る。
クズの蔓を持ち上げ、ススキやイタドリの間を探したら、ウマノスズクサが少し復活していたのでホッとする。
自然の生命力のタフさは驚くばかりだ。

ウマノスズクサ.jpg
新しく生えて来た、道路わきのウマノスズクサ

食草があるなら幼虫もいる筈と探し回って、やっと2匹みつけた。

ホソオチョウ 幼虫1.jpg

ホソオチョウ 幼虫2.jpg

ついでに蛹を探す。
ホソオは垂蛹なので、イタドリの茎にブラ下がっているのだが見当たらない。

今年は河川工事事務所の草刈りが入らなかったので、このままなら来年も発生が期待できそうだ。

ホソオを一段落して、河川敷の方へ行って見た。
河川敷はほとんどクズに覆われ、センダングサが所々に生えている。
ウラギンシジミが何頭も飛んでいるのだが、写程内に入らないのでパス。

前回より数を増やしていたのが、

ウラナミシジミ.jpg
ウラナミシジミ

ウラナミシジミ 半開翅.jpg
ウラナミシジミ 別個体

数は居るのだがきれいな個体が少なく、ちょいと苦労した。

そこへ飛んできたのが、

キタテハ.jpg
キタテハ
前翅の切れ込みが大きいのでシータテハかと思ったが、秋型は間違えやすい。

クサギカメムシ 幼虫.jpg
クサギカメムシ
クズの葉の上にチョコンと乗っていた。

携帯が鳴って駅前で待ち合わせることなったので、河川敷を後にした。
来月に期待しよう。



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2017年09月14日

夏の高原へ

夏休みも後半になったが、天気が一向にはかばかしくなかった。
毎日地図を眺めて、ここへ行きたいあそこへ行きたいと思案していたが、天気予報を見て溜息をつく日々だった。
朝の天気予報で降水確率が低く、レーダー画像でも雲の薄い部分があるので、曇天だが辛抱できずに出かけることにした。

駐車場の縁に咲いているマリーゴールドでモンシロチョウが見送ってくれた。

モンシロチョウ.jpg
モンシロチョウ
ごく普通種なのでいつもは撮らないが、花の色との取り合わせが目を引いたので思わずパチリ。

途中の道の駅でソフトクリームを食べていたら、西の方の空が明るくなってきたのでホッとする。
再スタートして、長い最後の急坂を登り切ってようやく1600mの高原へ到着。

涼しい風とようやく射してきた薄日に後押しされて、草原を横切り、名無しの権兵衛池と勝手に呼んでいる池のほうへ急ぐ。
池の見えるあたりに来たとき、湿った地面から何かが飛び立った。
上空へ舞い上るチョウの翅のへりが金色に光るのが見えた。
池へ急ぐあまり足元に気を配る事を忘れていて、「キベリタテハだ」と思った時はすでに遅かった。
これが撮れれば初撮りだったので、ちょっとくやしい。

気を取り直して池の端につくと、低い笹原にシモツケソウ、ムシトリナデシコ、シラヤマギク、ノコギリソウ、ヒメジオン、ヒヨドリソウ、終わりかけたシシウドなどいろいろな花が咲いている。
カメラのセッティングを確認して周りを見回すと、シラヤマギクに

ヒメキマダラヒカゲ.jpg
ヒメキマダラヒカゲ
ちょっと痛んでいるのが残念。

ここに立っていると、次から次へモデルが飛んでくるので結構いそがしい。
お次は、

サカ八チョウ 表.jpg
サカハチチョウ 夏型 雄

サカ八チョウ 裏.jpg
サカハチチョウ 夏型 裏
太い白帯があるので雄だ。

黒っぽいチョウが一直線に飛んで来て、向こうの石の上に止まった。

クジャクチョウ.jpg
クジャクチョウ
飛翔中のクジャクチョウをしっかり見たことがなかったので、止まって翅を拡げてビックリ。
薄日で石が暖まっているのを知っているようだ。

オオチャバネセセリ.jpg
ノコギリソウに止まるオオチャバネセセリ
私が参考にしている図鑑には、5段階の3の珍しさとなっているが、この辺りでは良く見かける。 

ジャノメチョウ 雌.jpg
ジャノメチョウ 雌
オオチャバネセセリと笹原の仲間だ。

アサギマダラ 1.jpg
アサギマダラ 雄

アサギマダラ 2.jpg
アサギマダラ 雌
今の時期の定番だが、出会うとホッとする。

ミドリヒョウモン 雌 表.jpg
ミドリヒョウモン 雌 表

ミドリヒョウモン 雌 裏.jpg
ミドリヒョウモン 裏 同一個体
名前の通りだが、その中でも緑色の強い個体だ。
片方の触角が取れているのが残念。

しばらく待っても新手が来ないので、ちょっと移動することにした。
日陰の薄暗い小径へ入っていたら、アザミに白っぽく見えるチョウが止まっていた。
ファインダーを覗いて、スジボソヤマキチョウだと判った。
薄黄色のチョウだから、逆光で見たら白く見えても仕方ないか。

スジボソヤマキチョウ 1.jpg
スジボソヤマキ
ちょっとアクロバティックな吸蜜シーンだ。

スジボソヤマキチョウ.jpg
スジボソヤマキ 同一個体
この一瞬だけ翅表が見えた。
翅裏のパステルカラーの黄色と翅表の黄色は好きだ。

小径を抜けて草原に出たら、近くに咲いていたムシトリナデシコに飛来した。

キアゲハ.jpg
キアゲハ 雌
止まっては小飛びして次の花へと落ち着かないので、撮るのに苦労した。
別の草で尾端を曲げて産卵行動をしたので雌だ。

狙っていたチョウや初見のチョウは居無かったが、ずっと出かけるのを辛抱していたので、これだけ撮れれば良しとしよう。
この他にも、トンボとハナカミキリ類の収穫があったので、それらは後日に。



posted by massy at 18:51| Comment(0) |

2017年09月08日

ホソオチョウのその後

7月末から4週間近くたって、いつものホソオチョウの発生する場所を見に行った。

車から降りると、今まで見たことがないほど小さなホソオの雄が、目の前に止まっていた。
ひょっとしてエサ不足かと、ウマノスズクサの様子をみる。

ウマノスズクサ 1.jpg

ウマノスズクサ 2.jpg
食い尽くされてスジだけになったウマノスズクサ。

あちこちのウマノスズクサを見るが、どこも同じような状態だ。
クズの葉を持ち上げて、その下を覗き込んで見ても同じだ。
あれだけ沢山ウマノスズクサがあるように見えたが、幼虫が多すぎて食いっぱぐれるものもいたのだろう。

土手下のウマノスズクサも同じような状態だが、5頭ばかりの普通の大きさの雄がふわふわと飛び回っている。
暑い中、30分ほど待って一瞬止まったところをようやく撮った。

ホソオチョウ オス.jpg
発生から時間が経って、後翅の赤斑が色あせている。
止まっているのはウマノスズクサの茎だけになった蔓。

卵を産むウマノスズクサのない所に用はないと、雌は全くいない。
9月の末にもう一回発生するはずが、これだけ食草がないと心配だ。

土手を越えて、河川敷側へおりてみる。
びっしりと繁茂したクズの上で、ウラナミシジミのペアがいた。

ウラナミシジミ ペア.jpg
ウラナミシジミ ペア

クズの花.jpg
クズの花
ウラナミシジミの幼虫はこの花穂を食べる。
これだけあれば、10月までにもう一回発生するだろう。

ホソオチョウのほうはちょっと心配だが、ウラナミシジミは安泰だ。
また来て、しばらく観察を続けたい。

河川敷側へおりたとき、チラッと川面で釣りをする人が見えた。
今度ここへ来るときは、私も釣り支度をしてこよう。


posted by massy at 23:04| Comment(0) |

2017年08月18日

結局近場でうろうろ

家内のイベントの関係で前のりしたが、手伝いの為体力を温存しなければならず、やむなく近場をうろうろして時間を潰した。
その時、ホソオチョウの乱舞を見られたことは前回報告した。
この出来事があったので、ちょっと溜飲を下げた。

7月26日、イベント会場まで順調に到着し、準備も整い、やっと自由の身となった。
今日は2ヵ所ほど回るつもりで家を出たので、1ヵ所目を目ざしてスタートした。
15分ほど走ったら、先ほどまで薄日がさしていた空が急に暗くなり、フロントガラスに雨滴がポツポツと当りだした。
と思ったら、バケツ10杯ほどひっくり返したような大雨になった。
ワイパーがハイスピードで掃いても前方の視界はほぼゼロとなり、自動ブレーキが作動しかけたので、あわててシステムを切った。
一車線の道では立ち往生していたら追突される危険があるからだ。
九州の豪雨もいかばかりかとフッと頭をよぎる。

雨がやむまで待つことにして、コンビニの駐車場へ入った。
今年は4月から記録的に雨が少なく、農家の人達はホッとしただろうなと思いながら、1時間近く屋根を叩く雨音を聞いていた。
車は洗車したように綺麗になったが、フィールドウォッチャーには少々迷惑な雨となった。
ようやく普通の雨程度の降りとなったので、自動ブレーキシステムのスイッチを入れて走り出したが、雨の勢いで戦意喪失したのでシャレたカフェへ入った。

コーヒーを飲みながら、昨日まで撮り貯めた画像をチェックして、ピンの甘いものは削除したり、パッドで画像を探しながら同定したりして時間をつぶしていると、隣の席に望遠付きカメラを持った方が座った。
頃合いをみて、「チョウの写真を撮っているのですが……」と話しかけると、その方は鳥を撮っていますとの事だった。
素性が知れれば、あとは鳥だ、チョウだといろいろな情報が飛び交った。
話しでは、今年はオオムラサキとカブトムシの発生が極端に少ないとのことだった。
オオムラサキに高確率で出会えるところで空振りしたので、やっぱりそうかと妙に納得した。
しばらくして家内から電話があったのでカフェを辞し、迎えにゆく車のなかで平均的に20〜30ミリ、地域的には80ミリの雨が降った事を知った。

翌日から雨模様の毎日で、周囲の峰々には雨雲がかかり、遠出しても出先で雨になりそうなので出撃を控えた。
私は雨男を自認しているが、全くついていない。
結局近場でうろうろして、ストレスの溜まる日々を過ごす破目になった。

それでも初見、初撮りの成果があったので、普通種のチョウとともにアップしよう。

ノコギリカメムシ.jpg
ノコギリカメムシ

カツオゾウムシ.jpg
カツオゾウムシ 

カツオゾウムシ ペア.jpg
カツオゾウムシ ペア
この2種は初見、初撮り。

カナブン.jpg
カナブン
春先から樹液を出すクヌギを10本探しておいたが、1本は伐採され、樹液を出していたのはこの1本だけだった。
あま酸っぱく発酵した樹液にカナブンが群がって、他の虫は入り込む余地がない。
この木を何度か見に行ったが、タテハ類は一頭も見なかった。何かおかしい。

ツバメシジミ.jpg
ツバメシジミ

マダラチョウ.jpg
ゴマダラチョウ

モンキチョウ.jpg
モンキチョウ

ジャノメチョウ.jpg
ジャノメチョウ

ウラナミシジミ.jpg
ウラナミシジミ
尾状突起がとれているので、羽化から時間が経っているようだ。
波状拡散の先遣隊だろうか。

数日したら、また出かける。
今度は天気に恵まれるよう祈るばかりだ。


posted by massy at 21:28| Comment(0) |