春先にギンイチを撮影したところより大分下流になるが、だいたいの見当はついているし、河原に大きな木が1本生えているところだそうだ。
だがすぐに、千葉県に大きな災害をもたらした台風15号が来て、川は増水し、大風が吹き、その後も天気の不安定な日々がつづいたので、時期を逸してしまった。
来年もあるさと思ってあきらめたが、この年になると来年があるかどうかあやしい。
先日、場所の確定のため情報を頼りに行って見た。
この辺りだろうという所は強風でススキやチガヤが倒れていたが、わずかに踏み跡が確認できた。
ネットマンかカメラマンがギンイチを追いかけた跡だろうと想像した。
山梨県のアサマシジミの発生地でも同じような経験をしたので間違いあるまい。
ここへ来たのにはもうひとつの目的があった。
今年になって全然見かけないウラナミシジミを見ることだ。
8月の終わりから気を付けていたが、全然いないので今年はダメかと思っていた。
ウラナミシジミは波状拡散といって、おお元の発生地である房総半島や伊豆半島から繁殖を繰り返しながら、時間をかけてやってくる。
拡散するその先端がここへ到達しなければ、まったく見られないという年もあるのだ。
だが、ここではある程度の数が見られて、うれしくなった。
なかなか止まらないので、根気強く待って撮った。

センダングサに止まるウラナミシジミ
このセンダングサはもうすぐヒッツキ虫になる。

アレチウリの花にとまる。
翅を開いてくれたのはこの個体だけだった。

飛び古して尾状突起がない個体


フジマメの花にとまる。
うれしくなって、片っ端からシャッターを切った。
他に

イチモンジセセリ

ヒメアカタテハ
帰りに遠回りして水路沿いの歩道をゆくとアオサギがいた。

アオサギのお食事中

こちらに気付いて睨めっこになった。
長い冠羽が見てとれる。

こちらが気になるのかゆっくり上流へ歩いてゆく。
こちらもゆっくり付いてゆく。
30分も一緒に歩いたが、こちらが根負けしてその場を離れた。
ようやく秋らしくなった午後のひと時、久しぶりに楽しくすごした。