2020年03月18日

桜その2

暑さ寒さも彼岸までとは良くいったもので、今日は春本番の気温となった。
前回、近所のサクラを掲載したが、あれから気温の低い日がつづいたのでもう一度様子を見に行った。
行ってビックリ、まだ全然咲いていない。
途中のわりあい大きなサクラの木はちらほら咲いていたので期待したのに、ここは若木が多いからまだのようだ。
サクラは樹齢によって開花時期が変わるらしい。

さてどうしょうかと思案していたら、ハクセキレイが飛んできたので取り敢えずパチリ。

ハクセキレイ.jpg
ハクセキレイ

前から気になっていた林へ行くことにした。
林の縁で、エノキ発見。
私はエノキを発見する名人で、落葉していても、車で走っていてもすぐ判る。
もしやと思って幹をチェックしてみると、アカボシゴマダラの幼虫を見つけた。

幼虫 1.jpg
直射日光を避けるようにして、木の又の部分についている。

幼虫 2.jpg

幼虫 3.jpg
こちらは気温があがったからか、上の方から降りてきた。

この幼虫たちは春の気配で落ち葉の裏から這い出て、登って来たのだろう。
だが、エノキの芽はこんな状態だ。

エノキ.jpg
今日以降、気温が上がる予想なので、お食事ができるのはもうすぐだ。
それまで少しの辛抱。

エノキは邪魔者扱いで、ある日突然切られてしまう事がある。
この幼虫たちが羽化するまで観察できるかどうか判らないが、こちら方面へ来たときの楽しみができた。

このあと、林の中へごそごそと入ってみた。
急な斜面を登り、ふり返ると遠くに菜の花の咲いているのが見えた。
篠竹が繁茂し、日当たりの悪い林は何も収穫がなかったので、菜の花畑へ転進した。

畑の畔に、春をみつけた。

ツクシ.jpg
ツクシ

ホトケノザ.jpg
ホトケノザ

菜の花畑では、モンシロチョウがわらわらと飛んでいる。

モンシロチョウ.jpg
モンシロチョウ
花の中へ入って行くチョウがいるので産卵行動を期待したが、雄ばかりのようで期待外れだった。

キタテハ.jpg
キタテハも飛来した。
越冬明けにしてはきれいな個体だ。

久しぶりにチョウの写真をたくさん撮って、サクラが咲いていなかったストレスを発散した。


posted by massy at 18:53| Comment(0) |

2020年01月31日

新生蝶

昨日はこの時期にしては記録的な暖かさとなる予報がでていて、6時に起きた時はすでに10℃ぐらいあった。
この暖かさなら新生蝶が見られるだろうと、コーヒーを飲みながらどこへ行こうかしばし思案していた。
結局、横着して近場の水路沿いへ行くことにした。
カップを片付けたら、チャチャッと支度してレッツゴー。

途中の学校の校門に咲くサクラ。

寒さくら.jpg
寒ザクラ
霜月桜、十月桜、啓翁桜、子福桜の写真と比較しても、もうひとつピンとこない。
いくら調べてもわからないので寒ザクラとしておこう。
サクラは原種と園芸種があって、スミレと同様、同定がむずかしい。

水路に着いて、いつもの溜りを覗くと、カルガモ、マガモ、コガモ、カイツブリ、カワウが三々五々群れたり、潜ったりしている。
のんびり眺めていると、背後のサクラの木にジョウビタキが飛んできた。
鳴き声と嘴を叩くような独特の音ですぐわかる。
カメラを向けたが枝かぶりがひどく、シャッターを切るのはあきらめた。

土手の南向きの斜面にじゅうぶん陽が当たり、気温も上がってきたので期待して歩き出す。
遊歩道の右や左を注意深く探し、時々向う岸のアシの間を眺める。
たまにカワセミが現れるので、目ん玉が忙しい。

数百メートル進んだところで、右手からチョウが出てきてどこかに止まった。
見当をつけて探すが、枯草の間に入ってしまったのか見当たらない。
もう少し良く探そうと手すりから身を乗り出したら、ほんの数メートルのところから飛び立たれてしまった。
キタテハだと思ったときには、川を越えていた。
写真に撮れずただ見送るだけだったが、これでも初見ということにしておこう。

お目当ては違うんだよなと、ゆっくり歩きだす。
二つ目の橋を越えて、今日はダメかと思ったとき、右手からフワフワと現れて、すぐ前方の地面に止まった。

モンキチョウ.jpg
モンキチョウ 
これが今日のお目当てのチョウ、縁毛の淡桃色がきれいだ。
土手の石積の間で羽化したばかりなのか、やっとここまで飛んできてジッとしている。
明日から寒くなるようだし、花の少ない時期なので、お食事はどうするのか心配になる。

もう少し上流まで行ってみたが、ほかのチョウには出会わず、カワセミもいなかったので
次回に期待して引き上げた。


posted by massy at 14:02| Comment(0) |

2019年12月27日

日本チョウ類保全協会の写真展

クリスマス会の写真を移そうとカードリーダーに入れたら、写真展の写真が出て来た。
何時もは撮ったらすぐ移す事にしているのだが、年のせいか忘れていた。
1ヵ月も前の古い話だがアップしてみた。

毎年暮れに、新宿御苑のインフォメーションセンターで行われていた写真展が、今年は新宿を離れて高尾山のふもとで行われた。
この写真展を見ると、師走になったなと思う。

高尾999.jpg
会場の高尾599ミュージアム
高尾山もすっかりメジャーになって、駅からケーブル乗り場までいろいろな施設が出来ている。

入口.jpg
入口

展示@.jpg

展示A.jpg
写真は2ヵ所に分けて展示されていた。

レストランが併設されているので、にぎやかで混雑していた。
急かされるように写真展をみた。

看板.jpg
13時10分から2階で講演会があって、話を聞いた。
ツシマウラボシシジミやヒョウモンモドキの保護活動、シカの食害による食草の被害など絶滅寸前の種を守ることの大変さや保護する人達の努力に頭が下がる思いだ。

講演会のあと、奥多摩の食害や浅川の上流部では、15、19号の台風被害がひどく、回復に数年はかかるようだとか、多摩川の中流域でも生息地が全滅したなど、数人が集まって東京近郊のチョウ情報の交換をした。
来年から出かける前に調査が必要になりそうだ。
いろいろ情報を提供して下さった方ありがとうございました。



posted by massy at 22:01| Comment(0) |

2019年11月04日

初秋の京都

先月ベトナムへ行ったとき案内してくれた人達が、10月初めに日本へ来た。
京都をまわってから帰国するというので、一緒に食事をすることになった。
昼に出発して夕食の時間に京料理屋で落ち合い、翌日は老舗の懐石料理店で昼食にする予定だ。

昼食で行ったお店で、私は庭に植えてあるハギが気になって、食事の合い間に外ばかり眺めていた。

お庭.jpg
そこへはいろいろなチョウが飛来した。
何種類かのシジミチョウ、キタテハ、コミスジかホシミスジ、そして黄色いチョウ。
ハギまで距離があるので黄色いチョウの判別は難しいのだが、時節柄ツマグロキチョウの可能性がある。
絶滅危惧種のツマグロキチョウはまだ写真を撮った事がなく、普段の行動範囲を離れた土地では新しい出会いがあるかもしれないと期待した。
暫く気になっていたが、ツマグロキチョウはまたの機会にと思い直し、予約の取れないお店の食事に専念した。

伏見稲荷の鳥居を見にゆくという若い人達と別れて、家内が昔行った詩仙堂をリクエストした。
私は詩仙堂へ行ったことは無いが、三十六歌仙の絵があることは美術の授業で知っていた。
京都国立博物館で催される「佐竹本三十六歌仙と王朝の美」展のポスターが駅に貼ってあったのを見て、それでリクエストしたのだから単純だ。
数奇な運命をたどった「佐竹本三十六歌仙」のほうも見たかったが、来週からということであきらめた。
詩仙堂へ行く途中、両側に着物レンタルのお店が並び、着物を着ている若い人が多いのにはびっくりした。

詩仙堂 3.jpg
詩仙堂の入り口
ここまで足を伸ばす観光客が少ないのか、ひっそりとしていた。
ここはお寺さんで、詩仙堂とはその一室をさす。

詩仙堂 1.jpg
お庭
お庭におりて、回遊することができる。

庭に降りたら、ヒヨドリバナが咲いていた。
もしやと思ったが暫く他を見ていて、もう一度眼を移したらビンゴ!!

アサギ 1.jpg

アサギ 2.jpg
アサギマダラ
今年は見られないだろうと思っていたので、正直うれしかった。
南の方へ旅する途中か?

お庭を先へ進むと、コケ生す一隅があった。

石仏.jpg
こんな石彫があちこちに置いてあった。

そう広くない庭内を一周して戻って来たら、黄色いチョウが来ていた。

キチョウ.jpg
キタキチョウ
昼食の時に見た黄色いチョウもこれと一緒かな。

詩仙堂 2.jpg
お部屋へ戻って畳に座り、庭の方を眺める。
ここのモミジが紅葉したら綺麗だろうと思いながら、しばし足休めをした。
家内はいま病気で療養中の友人と昔来た話しをして懐かしがった。

このあと隣りの部屋の詩仙堂へ行ったが、撮影禁止の札がありノーフォト。
これが昔授業で聴いた三十六歌仙かと、四隅に掲げられた板絵を見上げ、しっかりと目に焼き付けた。

翌日は、おばんざい屋さんでゆっくりお昼を食べ、お気に入りの甘味処へ行った。

小女子山椒.jpg
ちりめん山椒屋さん
甘味屋さんから近いけれど、間口が狭いので提灯がなければ通り過ぎてしまう。
店内に入ると、お醤油の良いにおいがした。
ここでおみやげもゲットしたので駅へ急いだ。

まるでグルメツアーのような京都旅行だったが、紅葉がきれいになると観光客がもっと多いだろうから、まだ空いている初秋の京都の旅も良かった。


posted by massy at 19:04| Comment(0) |

2019年10月28日

ホーチミン市へ行く

先月の今ごろ、ホーチミン市へ行った。
乗って行く飛行機の時間の関係で、実質2日間の旅だった。

「ホーチミンにチョウはいるかい?」と尋ねたら、「いません」と返事がきた。
向こうは雨季だから難しい時期かなと思いながら、キャリーバッグにカメラを入れて行った。
ホテルへは夜遅く着いたのでそのまま就寝。

ホーチミンの朝.jpg
ホーチミンの朝

翌朝、ホテルの窓から眼下に見える公園風の場所を眺めていたら、何頭かの白いチョウが大きな樹にからむように飛んでいるのが見えた。
いるじゃんと思ったが、関心の無い人にはいないように思えるのだろう。
朝食を済まし、出発までのわずかな時間にそこへ行ってみた。
そこはホテルガーデンというホテルの敷地の一角で、入口に警備員がいてルームナンバーを聞かれた。

園内を一周する遊歩道があって、南国の花々が手入れ良く咲いている。
その花々に何種類かのチョウが集まっていた。
翌日も行ったので、2日間で撮ったチョウ達。

オルフェトガリシロチョウ.jpg
オルフェトガリシロチョウ

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ベニモンシロチョウ 雄
飛翔する行動から判断すると、翅裏が黒っぽく見えるほうが雄のようだ。

ベニモンシロチョウ 雌.jpg
ベニモンシロチョウ 雌
いかにも南方系のチョウという感じがする。

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オナシアゲハ
ライムの木に飛来して産卵するのかと大分追いかけたが、全然止まらないので連写して撮った1枚。
葉っぱかぶりになってしまった。

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ガランピマダラ
胴体にマダラ模様があるので、アサギマダラやカバマダラのように毒を持っている可能性がある。

セセリチョウ.jpg
セセリチョウの仲間

クロマダラソテツシジミと思われるチョウが一瞬止まったけれど、カメラを向ける前に逃げられた。
その他、何種類かのチョウも止まらずに通過していった。残念!!
上の写真もごくごく普通種のモノとおもわるが、私にとってはフレッシュな出会いでした。
私を呼びに来た現地在住の人が、こんなにチョがいるなんて知りませんでしたとビックリしていた。

初めて来たので、これ以外に目に付くものを片っ端からシャッターを切った。

鳥 1.jpg
鳥 1

鳥 2.jpg
鳥 2
首のところに特徴的な模様があるので時間をかけて調べれば名前がわかるかもしれない。

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目ん玉の大きなハエ。

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大きなカタツムリ 殻の大きさが5cmぐらいある。
ここは元フランス領だったから、エスカルゴ料理の材料かも。

ホーチミンでは名物のバイクの波を見ながら市内観光をした。
同行者と車で移動したので、途中に良さげな公園があっても自分のわがままで寄ることも出来ず、見送るばかりだった。

市内観光中に突然雨が降り出すので、ほとんど屋内で過ごした。

カフェ.jpg
高島屋の中にあるカフェ

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名物のおみやげ屋さん
ここは上品な方で、もう1ヵ所は店員が袖をひいてうるさいので写真はなし。
この他に数軒ハシゴした。

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フォー屋さんで昼食。
香草とライムはタダで使い放題。
自分好みの味にできるが加減がわからなくて困った。

夕食もベトナム料理を堪能し、ベトナムを味わえた2日間でした。
次に行く機会があるなら乾季に行きたい。
ホテルもお店もエアコンをガンガン効かすのが現地流サービスで、備えはしていたが日本へ戻って風邪で寝込んだ。



posted by massy at 20:59| Comment(0) |