2023年01月01日

謹賀新年

正月の写真 水上温泉 015.jpg
水上温泉の冬景色


皆様、あけましておめでとうございます。

まだまだ新型コロナの影響がありますが、感染対策をして写真を撮りに行きたいと思っています。
今年もよろしくお願いします。


posted by massy at 08:00|

2022年12月31日

冬鳥たち

ヒメハジロに話題をさらわれてしまって、他の冬鳥が置き去りになってしまった。
私が通う川辺には10月末にトップを切ってオオバンが飛来した。
それに続いて、キンクロハジロ、オナガガモ、マガモがやって来たことは、すでに掲載済みだ。
その後、コガモ、オオヨシガモ、サブエクリプスのハシビロガモ、カイツブリの幼鳥達がやってきて賑やかになった。

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コガモ

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オオヨシガモ

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サブエクリプスのハシビロガモ

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カイツブリの幼鳥

しかし、これらのカモ類はいつも居るわけではなく、オオバンだけの日もあるし、5種類ぐらいのカモ達が入り混じっている日もある。
しばらくは数を増やしたり減らしたりしながら、ヒメハジロと共にバードウォッチャーを楽しましてくれるだろ。

ここの所、パソコンと鳥の話になってしまって、自分が虫屋ということを忘れていた。
寒くなってから、フユシャクというガの仲間を探している。
名前にフユと付くように寒くなると発生し、羽化してから死ぬまで何も摂らず、餌に乏しい時期の鳥たちの貴重なタンパク源になったりする。
この仲間のメスは翅が無く、歩き回るのみで、フェロモンを出してオスを誘引し交尾する。
このメスや交尾シーンを撮りたいと長い間探しているのだが、未だに果たせないでいる。
何回も出かけて、チャンスを掴みたい。

家内が網戸にガがいると言うので、カメラを掴んで表に出た。
気配を感じたのか、ゆっくり上方へ歩いてゆくのを写真に撮った。
パソコンで確認すると、翅の縁に小さな白斑があるので、すぐ判るだろうと思って図鑑を調べたが、3回見返しても該当するガがいない。
思案の末画像検索したらハゴロモの仲間と判って、カメムシ目の図鑑で発見した。

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アミガサハゴロモ
初見だが、この状態で網戸にくっついていたら普通はガだと思う。
発生初期は暗緑色をしているらしいが、時間が経ってこんな色になった。

最後に虫の話になって、虫屋の面目を何とか保つことができた。

いよいよ大晦日ですが、皆さま良い新年をお迎えください。


posted by massy at 00:53|

2022年07月05日

二つの公園をまわった

梅雨明けが早すぎる。
一気に猛暑日になり、体がついてゆかないので外出は自粛している。
今日掲載する写真はまだ梅雨明け前で、晴れ間を狙って二つの公園をハシゴしたときに撮ったものだ。

まず、大きい池のある公園へ行った。
池の面積は大きいのだけれど、トンボが好む水生植物の生えている所はほんの一部分なので、バス停から直行する。

すぐに発見!!

クロイトトンボ.jpg
ハスの葉に止まるクロイトトンボ

アオモンイトトンボ.jpg
アオモンイトトンボ

ショウジョウトンボ.jpg
ショウジョウトンボ

ほかにも、シオカラトンボ、コシアキトンボがいて、ヤンマの一種がテリ張りをして飛んでいた。
飛翔を狙って撮った写真はボツの山で、すぐあきらめた。

このまま帰るのは勿体ないので、ちょっと寄り道をした。
向こうのサクラの木からけたたましく鳴きながら、近くの地面に鳥が降り立った。

オナガ.jpg
オナガ
体の色からすると、まだ若鳥のようだ。
最近はなかなか見かけない鳥だ。

ここからバス停へ行くとき、足元からひらひらと何かが飛び立ち、近くの石柱に止まった。

ハグルマトモエ.jpg
ハグルマトモエ
ガはチョウの20〜30倍の種類があると言われ、同定がむずかしいので好んで撮る事はしないが、これだけ特徴のあるガならと撮って見た。
見ようによっては、「千と千尋の神隠し」に出てくる油屋の父役の顔に似ている。
帰って調べたら、一発で名前が判った。
夜行性とのことだが、何の拍子か昼間に飛んじゃったんだね。

小さい池のある公園へは、うろ覚えの記憶を頼りに、バス、電車を3本乗り継いでやっと到着。結構時間がかかった。

薄暗くジメッとした小道を下りてゆく。
途中、キツリフネソウが咲き始めていた。

キツリフネソウ.jpg
キツリフネソウ
ツリフネソウは夏の花だが、6月半ばで気の早い奴が開花したのだろう。

暗い小道を抜けると、明るい広場に出た。
この片隅に通称トンボ池という場所があるのだが、水質が悪そうでヤゴが育ちそうに無く、期待するとガッカリする。
なのでここはサッサと通過するつもりが、木道の傍らで、

シオヤアブの交尾.jpg
シオヤアブの交尾
左がオスと思われるが、交尾中はシオヤアブの特徴である白い毛を体内にしまっている。

再び林の中へ入り、小道を抜けて目指した池の傍らに着いた。
池を一周して丹念に観察するが、何の収穫もなかった。
長居は無用とサッサッと退散。

駐車場を抜けて表の太い道に出たが、右に行くか左に行くか迷った。
右へ行くとバス停までは遠いが、だらだらと下り坂なので脚さえ出せば着くだろうと思い右へ行く。
しばらく行った所の畑に、黄色い花が咲いている草を見つけた。
何かピンときたので近寄って見ると、アカスジカメムシがいた。

アカスジカメムシ.jpg
アカスジカメムシ
全部で4頭ついていた。
写真では大きく見えるが、体長7ミリ位で意外と小さい。

カメムシの写真を撮っていると、下の方にアゲハの幼虫がいた。

アゲハ幼虫.jpg
アゲハの幼虫
まだ保護色をしているが、次に脱皮したら青虫になるだろう。
黄色い花の植物はヘンルーダといって、ミカン科の植物とわかった。
アゲハの幼虫がいてもおかしくない訳だ。

ここで遊んでいたら、ポツポツと雨が降って来た。
頭の雨滴センサーは高感度なので、少しの雨でもすぐわかる。
内心ヤバイと思いながら歩き出したら、隣の民家の垣根にラミーカミキリがいた。

ラミーカミキリ.jpg
ラミーカミキリ
雨も気になったが、仕舞ったカメラを取り出した。
首のところに眼状の黒斑があるので、パンダカミキリの愛称をもつ。

ついでに、ナミテントウも。

ナミテントウ.jpg
ナミテントウ
ナミテントウはさまざまな模様のバリエイションがあるので、動き回るのを追いかけて撮った。
過去に何種類かのバリエイションを撮っているので、一度調べる必要がある。

雨は大したことなく済み、目指すバス停へ到着した。

一度に二つの公園を回ると、滞在時間より移動時間の方がかかって能率が悪い。
昔、車で移動していたころがなつかしい。


posted by massy at 17:38|

2022年03月12日

やっと春がやってきた

ここのところ川の方と水路の方と交互に出かけている。
川の方は水鳥たちがいるのでそれなりに楽しい。
だが、水路の方は上流の工事で濁りが入り、カワセミが姿を見せなくなって被写体が無いのだが、大幅に遅れているチョウの発生を今か今かと期待して出かけていた。
昨年、一昨年と2月には何らかのチョウの写真を撮っている。
今年は寒かったことが大幅に遅れた原因だと思われるが、いつの間にか3月になって5日の啓蟄も過ぎてしまった。
9日になって待望のチョウに出会えて、やっと春がやってきたという気分だ。

モンキ  オス.jpg
モンキチョウ オス
羽化したてでピンク色がきれいな個体。

斜め オス.jpg
体を斜めにして止まるオス
少し冷たい風が吹いていたので、体を斜めにして太陽光を浴びる様子が見られた。
気温の低い時期にチョウが見せる行動だ。

♂ 吸密.jpg
タンポポで吸密するオス。

交尾 2.jpg
交尾するペア。

ちょっかい.jpg
交尾するペアにちょっかいを出すオス。

産卵.jpg
ちょっと見えにくいが尾端を曲げて、産卵行動をするメス。
卵の確認はできなかった。

9、10日は10数頭いたが、日ごとに個体数を増やすので、水路沿いの土手もにぎやかになるだろう。
モンキがいるならあいつもと思っていたら、1頭だけ現れた。

ヒメアカタテハ 1.jpg
ヒメアカタテハ
こちらは11日の写真で前出と同じタンポポ。

何日か暖かい日が続きそうだから水路の方もにぎやかになるだろうが、気温の上昇とともに花粉症が心配になる。



posted by massy at 22:52|

2021年12月22日

ヒメアカタテハ

コロナで公共交通機関を使わず徒歩での移動となり、活動範囲が狭くなった。
しかし自然観察は丁寧になった気がする。
ブログを休止していたので時間差のある話になるが、ご勘弁願いたい。

この話は2ヶ月ぐらい前の話。
水路沿いの散歩道で良く見かけるチョウにヒメアカタテハがいる。

アカタテハ 1.jpg
ヒメアカタテハ 表

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ヒメアカタテハ 裏
2枚とも同一個体。
図鑑には、秋になるにつれ個体数を増やすとあるが、ここでは春先からコンスタントに観察でき、特に秋に多いと感じたことはない。

南向きの土手の斜面に、食草のヨモギが生えている。
ヨモギと一口にいっても、地面にベタッと張り付くように生え、摘むといい匂いがして草餅の材料にするようなものから、膝ぐらいの高さまで立ち上がって成長するものまである。
ヒメアカは後者のタイプが好みのようだ。

孵化した幼虫は葉を糸で綴ってシェルターを作る。

ヒメアカ シェルター.JPG
シェルターは葉の裏側が表になって、遠目にも白くてすぐ判り、ここに居るよとバレバレだ。

ものは試しとシェルターを開いて中を覗くと、毛虫型の幼虫がいた。
毛虫の嫌いな私は、思わず手を引っ込めた。
あとで調べたら、無毒で刺したりしないようだが、どうもこの手の幼虫は好きになれない。

9月の末、すでに幾つかのシェルターがあった土手一帯に草刈りが入り、付近のヨモギが刈られてしまった。
今年はもうダメかとガッカリしていたら、2週間ほどで刈残しのヨモギが伸びてきて、しばらくして何個かのシェルターが確認できた。

そのうちの1つからもぞもぞと幼虫が出てきた。

ヒメアカタテハの幼虫.JPG
しばらく様子を見ていると、となりの葉っぱを引っ張るような仕草をしたので、狭くなったマイホームを増築するようだ。

朝晩冷え込むようになったので、幼虫のまま越冬するのだろう。
南向きの斜面なので日当たりは良く、来春には羽化することを期待したい。


posted by massy at 18:08| Comment(0) |