2022年12月23日

迷鳥現る

今年も残り少なくなった。
前回は11月の末に更新していて1ヶ月ぶりの更新だが、冬鳥が飛来してくるようになると珍しい鳥が混じる事があると予言しておいた。
その予言が現実になった。

いつもの所へ鳥の様子を見に行くと、オオバンの群れの中に白い鳥が1羽混じっていた。
鳥にあまり詳しくないので家で調べることにして、とにかく撮っておこうと激写した。
頻繁に潜水を繰り返すので撮りにくかったが、良く観察しているとどの辺に浮上してくるか予測できるようになったので、浮上するのを待ち受けて撮影した。

ヒメハジロ 1.jpg
ヒメハジロ オス
特徴的な羽色から、すぐヒメハジロだと判った。
国内での確認例が少ない迷鳥らしい。
鳥好きな友人に連絡したら、ビックリするほどの幸運ですね!と返信が来たけれど、虫屋にとって鳥の順位は低くいので、「フーン、そうなんだ」という程度しか感じなかった。

1日おいて、もう他所へ飛んでいたかもしれないと思いながら川へ行ってみた。
岸辺に優に100人を超すカメラの放列が出来ていてビックリ、鳥屋さんの情報の速さに驚いた。
例の友人に話したら、今は携帯電話があるのでその場から連絡して、ねずみ講的に情報が拡散すると教えてくれた。
一昨日は独り占めで撮影できたのに、今日は騒然とした中でシャッターを切った。
ギャラリーが多いと鳥も神経質になるのか浮上時間も短く、浮上してもすぐ潜ってしまうのでファインダーに捉える事が難しく、証拠写真程度で止めてしまった。
時々撮影機材のカタログを眺めて価格を知っているので、カメラ本体、望遠レンズ、三脚の3点セットで100万円を超すような機材がズラリと並んでいると見当が付く。
この岸辺はン億円の価値があると、鳥の観察そっちのけで眺めていた。

1週間たって、川の様子を見にいった。
ギャラリーは少し減ったが相変わらずの盛況で、これを見ると友人の幸運ですと言った意味がわかった。
私もすごい事だと認めざるをえない。

ヒメハジロも潜水と浮上を繰り返していた。
浮上して泳いでいる時間は相変わらず短いけれど、オオバンが小飛びした時一緒に飛び立ってすぐ着水した。
着水後連写で狙っていたら、珍しく浮上している時間が長く、立ち上がるようにして羽ばたくシーンが撮れた。

ヒメハジロ 羽ばたき.jpg
羽ばたき
これはラッキーだ。

初めてなので3日連続で通ってきたと言う人、20数年ぶりに見たという人、浮上している時間が短いので写真が撮れないと嘆いている人等々、ヒメハジロが居る限り岸辺で色々なドラマが繰り広げられる。


posted by massy at 00:19|