1時間以上かかる場所へ行くのは、6月に寺家ふるさと村へ行って以来だから、久しぶりのお出かけとなる。
通常のルートが混んでいるので裏道へ入ったが、そこも予想外に混んでいて2時間以上かかって到着した。
道端に車を止めて外に出ると、天気予報では穏やかな晴れと言っていたが、強い北風が吹いている。
こりゃダメだな、と思ってムラサキツバメの越冬するマテバシイの様子を見にゆくと、ありゃー切られている。
すぐ横で工事をしていて、重機の邪魔になる枝が切られ、ほとんど丸坊主になっていた。
ちょっと離れたところのマテバシイを見に行こうとしたら、工事用のフェンスが張られていて近寄れない。
こんな所に長居は無用と、風裏になる南斜面へ向かった。
遊歩道から眼下の草原を一望すると、小さなチョウがチラチラ飛んでいるのが見える。
草原は立ち入り禁止なので、近くへ来たチョウを片っ端から撮る。

モンキチョウ
○

ベニシジミ
近くのスイバに食痕があったので屈んで幼虫探しをしたが、腰が痛くなり5分で断念した。

ヤマトシジミ

ヤマトシジミ 雄、雌
雄は尾端を開いているが、交尾は不成立だった。

キタキチョウ
河川敷のなかなのでツマグロキチョウを期待したが、キタキチョウだった。

アキアカネ
木橋の上で日向ぼっこしていた。

フタモンアシナガバチ
これも日向ぼっこするように、看板の柱に止まっていた。


クズの葉裏に産み付けてあった。
どちらも、オオカマキリの卵鞘(らんしょう)。
久しぶりなので心躍らせ、ばんばんシャッターを切った。
南斜面はこれぐらいで切り上げて、鳥撮りへ転進する。
小走りして駐車場に車を止め、テレコン付きのカメラに持ち替えて、いざ出発!
湖畔までの道半ばに差しかかった頃、モズが現れた。
いいところに止まっているので、スイッチを入れ、カメラを構えたら、ファインダーがまっ暗だ。
レンズキャップは外してあるし、調べたらバッテリーが入っていなかった。
以前、2泊3日の旅行を予定して、予備のバッテリーを2本持って行くつもりで、このカメラから抜いたままになっていたのだ。
その旅行はドタキャンになってしまったが、バッテリーを戻すのを忘れていた。
いま来た道をとぼとぼと戻りバッテリーを入れたが、湖畔に着いてから気が付いたのでは相当なアルバイトを強いられるし、いいところに止まってくれたモズに感謝した。
橋の上から湖面を眺めるが、水鳥がいない。
まだ渡って来ていないのかと思ったが、はるか遠くに1羽発見した。

カンムリカイツブリ
目一杯ズームしてもこの程度だ。
居ることは確認できたのでホッとする。
その大分手前に何かが浮き上がってきた。
カンムリカイツブリかとピンとを合わせた。

カワウ

ほんの数秒で飛び立ってしまった。
ここで昼過ぎになったので自然観察は中断して、ファミレスでお食事。
スパゲッティ―を食べながら、次の行き先を考える。
取り敢えず、カワラヒワでも見に行くかと行き先をナビに入れ、スタートする。
20分ほど走って、とーちゃこ。
だが、鳥の声や姿なし。
首が痛くなるほど木のてっぺんを眺めていたら、コゲラの声はしたがどこにいるか確認できない。
ここをあきらめ、次なるところへ。
10分ほど走って、とーちゃこ。
車を降りてガッカリ。
今年は落葉が遅れているのか、木々に葉が沢山残っていて、鳥がいても葉っぱかぶりになり、良い写真が期待できそうにない。
その上、鳥がいない。
ないない尽くしなので、近場をチョロッと歩き回ってここも終了〜〜。
指折り数えて5ヶ月ぶりのお出かけとなった。
やっぱり自然の中に来ると良いわ―と思いながら帰路についた。