2017年05月28日

晩春と初夏のはざまで 2

5月の半ばになっても気温が安定せず、春と夏が混在するような時期に、虫達も生きて行くのが大変だろうと同情した。
ウスバシロチョウを撮りに行く道すがら、あちこちで出会った虫達の写真を整理したら、成虫越冬したものや最近生まれた種冬まで、冬から初夏への季節の移ろいが記録されていた。

成虫越冬した虫達。

コアオハナムグリ.jpg
コアオハナムグリ

ホソイトトンボ 雄.jpg
ホソミイトトンボ 雄

ホソミイトトンボ ペア.jpg
ホソミイトトンボ 産卵
隣りの田んぼが耕作放棄されて心配していた。
昨年秋から越冬態の写真を撮りたいと、何度もこの周辺をしらみつぶしに調べたが、どこで越冬しているのか判らなかった。
それでもいつもの田んぼのところへ戻ってきて、かなりな数見られたのでホッとした。

ホソミオツネン.jpg
ホソミオツネントンボ
越冬明けの成熟個体。

オツネントンボ.jpg
オツネントンボ

カメムシ大好きジジィを喜ばせるカメムシ2種。
ごく普通種だが、長い冬を越してきたので丁寧に撮った。

クサギカメムシ.jpg
クサギカメムシ
カメムシの中でトップクラスの臭いを放つ。

ホソハリカメムシ.jpg
ホソハリカメムシ
カメムシと言えばいやな臭いがするものだが、こちらは珍しく無臭のカメムシ。

今年生まれの新生種達。

ジョカイボン.jpg
ジョカイボン
家の網戸についていた。
昨年はタケトラカミキリがついていたので期待したが、普通種のジョカイボンだった。
網のピッチからみると体長4ミリほどなので、写真に撮って拡大して同定した。

キバネツノトンボ.jpg
キバネツノトンボ 雄
下翅が畳み込まれず、はみだしている。
カゲロウの仲間だがフワフワした飛び方ではなく、トンボのような直線的な飛び方をするのでこのような名前になった。
私がよく行く地域では、多産地が点在する。

ラクダムシ.jpg
ラクダムシ
何でラクダがつくのか判らないが、産卵管がのびているので雌。
これもカゲロウの仲間だが、ユニークな体型の虫で珍しい虫らしい。

ニホンカワトンボ 雄.jpg
ニホンカワトンボ 雄 

ニホンカワトンボ 雌.jpg
ニホンカワトンボ 雌 

ミヤマカワトンボ.jpg
ミヤマカワトンボ 

今年もカワトンボ達の季節がやってきた。
いつも湧水が染み出ている溜り水のところは、毎年両種が発生する格好の場所のようだ。

晩春と初夏のはざまで気温が安定せず虫達の活動を心配だったが、ウスバシロチョウをはじめ、トンボや他の虫達の発生は順調のようだ。
これからは続々と出てくるので、大忙しになる。

私事ですが、小学校1年の時から6年までずっと同じクラスだった友人が入院した。
もちろんチョウを一緒に追いかけた仲間だし、卒業してからも現在まで浅からぬ付き合いを続けて来たので、もう腐れ縁の仲だ。
その彼が、ipad を持って行くからと言っていたので、院内では無理でも院外のWi−Fiでこのブログを読み、気分転換して欲しいと願っている。




posted by massy at 23:17| Comment(0) | その他の動物
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