2023年04月29日

過ぎ行く春

ゴールデンウィークが始まり、4月も過ぎようとしている。

今月はいろいろ支障があって思うように出かけられず、自然観察のアクティビティが落ちたし、情報不足で見当違いな事をしていたようだ。
そこで、以前は1日30位の昆虫関係のブログを見て情報収集していたので、久しぶりにお気に入りからブログを開いてみた。
定期的に読んでいたブログを開いて見ると、リンク切れのブログが多く、年齢や体力的に厳しくなって止めてしまった方がいるようだ。
これらのブログを削除するとお気に入りがスカスカになってしまった。
それでも、残ったいくつかのブログやそこのリンク先まで飛んで読むと、今年の冬は寒いと感じていたが、昆虫たちにとって気温が高く季節の進み方が早かったようだ。
つい最近まで探していたコツバメやツマキチョウなどは3月の半ばにすでに発生していて、4月になってから探しに行っても無理だった事がわかった。
サクラも記録的に早く咲いたのだから、当たり前といえば当たり前のことだが、今頃気が付いても後の祭りだ。

4月中旬から下旬まで、近場の収穫を掲載してみよう。

キンラン.jpg
キンラン
盗掘の被害にあわず、昨年と同じ場所で咲いていたのでホッとした。

フジの花.jpg
フジの花
この花が咲き始めればゴールデンウィークが来る。
場所によっては、ワラビ採りのシーズン到来だ。

ヤセウツボ.jpg
ヤセウツボ
今年もクローバーに寄生して伸びて来た。

ヤセウツボの花.jpg
ヤセウツボの花

ヒラタアオコガネ.jpg
ヒラタアオコガネ
写真でも体側から毛がはみ出ているのが判るが、腹部が毛むくじゃらなコガネムシ。

コミスジ.jpg
コミスジ
この付近にはホシミスジの在来種(関東型)がいるので期待したが残念。

ヒメウラナミジャノメ.jpg
ヒメウラナミジャノメ
ここは年3回発生するので、これから秋の初めまで良く見られる。

クロアゲハ.jpg
クロアゲハ
長い間チョウの写真を撮っているが、クロアゲハは初撮り。
ギフ、ウスバシロ、ナガサキ、モンキ、ジャコウ、アゲハ、キアゲハ、ミヤマカラス、アオスジを撮ったので、あとはカラスアゲハとオナガアゲハ、ヒメギフチョウを撮れば、関東甲信地方にいるアゲハ類を全種制覇することになる。

ゴールデンウィーク期間中は家にいて、パソコンの掃除と写真データの整理をしようと思っている。
ゴールデンウィークが終わったら、ウスバシロチョウを探しに秘密の場所へ行きたい。


posted by massy at 17:38|

2023年04月09日

春本番

サクラの開花が待ち遠しい頃、鳥好きの友人からヒレンジャクやキレンジャクの写真が2回ほど送られて来た。
情報によると、今年はレンジャクの当たり年らしい。
それらの写真を見ながら、シーズンになると秋ヶ瀬公園へ何回も通った事や、北杜市で山道から不用意に顔を出したら、足元の崖からヒレンジャクが飛び立ち、カメラを出す間もなく対岸の林の中へ消えた事などを思い出していた。

未だにカメラに収めることが出来ないでいるので、幾つかあった検索結果から、駅から比較的近い公園へ出かけた。
少々時期を逸しているかもしれないが、遠出することになった。

行って見ると小さな水路を挟んで住宅街と隣接していて、こんなところへ来るかなと思う様なところだったが、ヤドリギが何か所か確認できた。

ヤドリギ.jpg
サクラに寄生するヤドリギ

カメラを携えた人やレンジャクの姿は無かったので、来年に期待することで引き揚げた。

翌日は自分の記憶の中にある、この公園とよく似た環境の場所へヤドリギを探しにいった。
ヤドリギは落葉樹に寄生するので、葉が茂ってしまうと見つけにくくなるため、探すなら今しかない。
結局は発見できなかったが、思わぬおみやげがあった。

スジグロシロチョウ.jpg
スジグロシロチョウ 春型 オス
羽化したての綺麗な個体が飛んできた。

ヤドリギ探しは今後も継続することにし、私のレンジャクシーズンは終了〜〜。
これからは上を見たり、下を見たり忙しくなる。

その後、天気の関係や用事でしばらく外出できなかったが、スプリングエフェメラルと言われるチョウ達の探索をした。
可能性のあるのはミヤマセセリとコツバメ、もう少し経つとツマキチョウとウスバシロチョウが見られるかも知れない。

里山の道.jpg
里山の小道
いかにもミヤマセセリが居そうな雰囲気で、期待できそうだ。

コツバメはアセビの花に卵を産み付けるので、昨年見つけたアセビの所へ行く。
行って見ると、階段沿いに植えられたアセビは花房が少なく期待できそうにない。
仕方なく山道を先に行くと、キブシの花が咲いていた。

キブシの花.jpg
キブシ
この花を見ると、山の林に春が来たという感じがする。

なお先に進むと、日当たりのよい広場に出た。
足元の枯草にベニシジミがいた。

ベニシジミ.jpg
ベニシジミ
このチョウを見つけると、いつも撮りたくなるから不思議だ。

以前この広場へ来たときは気づかなかったけれど、見渡すとあちこちにアセビの木が20本ほどあり、満開の花をつけていた。

アセビ 2.jpg
アセビ

端から良く見て行ったが、コツバメは居なかった。
代わりにベニシジミが吸密していた。

アセビとベニ.jpg
アセビで吸密するベニシジミ
コツバメの翅表は青なので、遠目でも見間違うことは無い。

この陽当たりの良い広場では他にいろいろな収穫があった。

ツチイナゴ.jpg
ツチイナゴ イナゴの仲間で唯一越冬する種類。
越冬明けであろうが、アセビの枝にしがみつくように止まっていた。

P1050933.JPG
カラスノエンドウで吸密するキタキチョウ
今年初撮りのキタキチョウ、気温の高い時はなかなか止まらないので写真が撮れずにいた。

フデリンドウ.jpg
フデリンドウ
遠目にスミレかと思って近づいたら、フデリンドウだった。

モミジ.jpg
イロハモミジの花
葉の緑と花の赤のコントラストが良く、思わずシャッターを切った。
この花が終わると、ナウシカに出てくるメーヴェのような種を付ける。

ちょっと日陰になるところに

キンランの若芽.jpg
キンランの芽が伸びていた。
地面から1cm位の様子からギンランかもしれない。

この広場と里山の道へは一週間に3回通ったが、コツバメとミヤマセセリは空振りの三振。
今年は春先から気温が高かったので、例年より発生が早かった可能性がある。
もう一度今週行ってみようと思うけれど、アセビの花が盛りを過ぎてしまうので状況は厳しい。

ここでもヤドリギ探しは継続しているので、案の定上を見たり、下を見たり忙しい。
いよいよ春本番でチョウ達はツマキやバシロに移行し、水辺ではトンボも出てくるので楽しくなる。


posted by massy at 17:09|