12月7日、多くのカモ類に混じって、白い模様のカモがいるのを発見し、カメラに収めた。
周囲に尋ねる人も無く、自宅へ戻って図鑑で素性が判った。
図鑑には迷鳥と書いてあったので、1週間ぐらいで何処かへ行くだろうと思っていた。
何時まで居るか確かめるために始めは1日おきに川へ通ったが、日に日にカメラマンの数が増え、珍しい鳥が飛来したことを実感した。
このヒメフィーバーともいえる現象は年明けまで続き、最近では10人程度まで減っている。
私も1週間に1回程度川へ行き、泳ぐ姿を確認して、写真を撮らずに帰って来ていた。
先週はヤボ用が重なり、川へ行けなかった。
今日行って見たら、カメラマンが一人もおらず、ヒメも居なかった。
近くでフィールドスコープを覗いている方に尋ねたら、18日が最後だったようですと言われた。
それを聞いて、他の場所へ移動しているのではないかと下流方面のカモやサギ類の集まる場所を見に行ったがその姿はなかった。
何時まで居るか、1羽で帰れるのかと心配していたが、ついにお別れの日が来てしまった。
2ヶ月ちょっとの間、いい夢を見させてもらった。
ピンボケや配置の悪い写真は削除して、500枚位の写真が残った。
その中から、思い出の写真を載せて見た。

12月7日のヒメハジロ
名前が判らなったので、とにかく激写した。

浮上しても短時間で潜水してしまうので、タイミングが悪いとこんな写真になってしまう。

1羽では寂しいのか、オオバンと寄り添うように泳いでいる。

こちらは、ホオジロガモのメスと一緒。

3週間ぐらい前には人馴れして川岸近くへ来るようになり、潜水する姿が良く見えた。

泳ぎながら羽繕い。

立ち上がっての羽ばたき。

2月9日に撮ったこの写真が最後になった。
さよなら、ヒメハジロ。そして楽しませてくれてありがとう。
ヒメハジロのお陰で、ここがカモ類の越冬地として知られたのか、以前より訪れる人が多くなった。