今日はミドリシジミを見るため、長年の宿題になっていた場所へ出かける。
バスと電車を2回乗り換えて、今まで一番の遠出となった。
気温が高いので汗をかかぬよう、ゆっくりと歩いてゆく。
ここへ初めて来たのは10数年まえで、そのとき水路沿いに5〜6本のハンノキがあるのを確認した。
あの頃はあちこちでハンノキ調査をしていた時期なのでここもマークしていた。
数年に一度は訪ねていたが、ミドリシジミの発生を確認できないままであった。
遠くにハンノキが見えるあたりから、周囲を見回しながらノロノロ歩きとなる。

ベニシジミ
最初にみつけたのは、道端のシロツメクサで吸密する縁毛がきれいな個体。

ヤマサナエ
道路を低空で飛んでいて、すぐ近くに止まってくれた。

ツバメシジミ
何頭かチラチラ、チラチラ飛んでいた。

ヤマアカガエル
道を外れて田んぼを見ていたら、足元の草の上に鎮座ましましていた。
これらを撮ってから、1本目のハンノキを過ぎたあたりで、クワの葉陰に止まるミドリシジミをついに発見した。
ここで初めて確認できたので特別うれしい。

ミドリシジミ

しばらく見ていると翅すりを始めたが、ここまでしか見えない。
腹部も太いし多分メスだと思われるが、メスなら何型か気になる。

クワの実から吸汁しているように見える。
ここまで同一個体。
地元の方とかなりの時間見ていたが一向に開翅する気配がないので、先のほうへ探しにいった。
50メートルほど進んだところにあったヤナギの木にいた。

これもミドリシジミのメスらしい。
高い所に止まっているので、開翅しても翅表を確認できない。
写真だけ撮って元の場所へ戻ったら、地元の方が別の個体を見つけて教えてくれた。

ミドリシジミ オス
すぐ開翅しはじめて、きれいな翅表が見えた。

両翅を撮りたいと少し高い所へ移動して狙った。
斜め上からだとこれが限界だ。
やっとミドリシジミの発生が確認できて、長年のつかえが降りた。
地元の方にお礼を言って帰路についたところでカタツムリを発見した。
普通種だけど梅雨の時期の風物詩だから載せておこう。

ミスジマイマイ
これからも天気予報と相談で出かけることになるだろう。