そんな陽気に誘われて、ここ半月ほど一日おきに観察しているいつもの所の水鳥たちを見に行った。
土手の上から川を眺めると、下流部と上流部の群に分かれていた。
最近、鯉釣りの人が両岸から仕掛けを投げるので、その場所を挟んで上流下流に分かれるようになったようだ。

上流部
こちらには80羽ぐらいいる。

下流部の群れ
ここに写っているのは一部で、こちらには250羽ぐらいが群れている。
最盛期は400羽ぐらいいたが、ハシビロガモが居なくなったので、オオバン、コガモ、オナガガモの3種でこの数になった。
水面が波立つほど北風が強く吹き付けた日には、1羽も見えないことがあったので心配したがちゃんと戻って来て安心した。
そろそろ番になる時期だが、オナガガモは2羽で連れ立っているが、コガモは愛より食欲で、餌を食べるのに忙しくディスプレイはもう少し先か。
オオバンはオス、メスが判らないのでペアを形成しているかよく判らない。
1週間ほど前の穏やかな日に、上流部の遠くに白いものが浮いて動いているように見えた。
大きさからしてコハクチョウぐらいなので、チャンスを逃すものかと早足で向かった。
400メートルほど歩いたら息は切れるし、心臓はバクバクするので、狙いの定まらないファインダーで確認すると、何と発泡スチロールが風に吹かれてゆっくりと水面を移動していた。
何と人騒がせなと思いながら、心臓が静まり、息が整うまでしばし立ちすくむという事件があった。
気温があがって春の気配が増すと、北の国を目指して飛び立つ準備を始める。
早いものは3月の初めから飛び立ち始め、3月末にはほとんど居なくなる。
中には連休前までのんびりしている小さな群がいたりする。
これから新しい種類の水鳥が来ることはないだろうが、これらの群れの変化を見るのが楽しみだ。